第三の性

ライター仕事でよく組む人の中で、Iさんという30代半ばの女性がいます。

 

彼女はとてもナチュラルに自分を生きている人。

 

謙虚で、愚痴も不満も言わず、サッパリしていて、いつも明るく、感じがいい。

食べることが大好きで、料理も上手で、自立しています。

 

なんだけど…

 

なんか、いつも会うたびに違和感を感じていました。

自由そうだけど、どこか何かを抑えているような?制御しているような?

そんな感じを彼女から受けるのです。

 

エキゾチックな顔立ちでメイクもきれいにして、けっこうグラマーなんだけど、着る服はいつも黒かグレーの色のシャツにジーンズ。

まるで「女」の部分を隠しているかのように…

もっとオシャレすればいいのに、と周囲から言われても、選ぶのはなぜかジャージや部屋着などだそう。

 

実は彼女、バツイチなのですが、そういう片鱗も見せない、いや、見えないのです。

むしろ、サッパリしすぎて、どこか少年のような雰囲気。

 

何回か会ううちに、その違和感にハタとわたしは気づいてしまったのですね。

 

先日、彼女と会う機会があったので、そのことを言ってみました。

 

 

 

Iさん、あなたねえ、バイセクシャルだと思うわ

 

 

彼女の反応は…

 

は?

え? えええーーーーっ⁈

と、思いっきりのけぞった彼女。

 

あ、無自覚だった?

 

けど、嫌がりも怒りもせず、「初めて言われました」と目を丸くしているだけ。

 

なんでそう思ったんですか?の問いに、にやりとしたわたし。

 

 

あなた、女子といる方が楽しいでしょ?

はい。

 

男子は男友だちみたいな人多いでしょ?

はい、とても。

 

女子の悩み相談、受け付けないでしょ?

はい。結論は何なんだ?って思ってしまい、それを言ってしまい、怒らせたこともあります。

 

離婚してどこかホッとしてたでしょ?

そうなんです、実は。

 

で、きれいな女性好きでしょ?

た、確かに。。

 

なんで、わかるんですかー⁈

とマジに驚く彼女。

 

だって、わたしもそのケあるもん。同じ匂いするし(笑)と、わたし。

 

そう言えば…とIさん、

「わたし、女の子同士集まって結婚やら、カレシの話が出ても、まったくその願望がないので仲間に入れなかったんです。

それってわたしがおかしいと思ってました」

と、言ったとたん、

「あ、じゃあ、わたし結婚しなくてもいいってことですよね⁈」と、すごく嬉しそうに(笑)

 

そういう括(くく)りにとらわれないで、好きに自由に生きていいってことだよ!

 

「ええーっ、嬉しいーー❗️

なんか、ものすごーく自由になった気がします。

そっかーわたし、バイだったのかあー❗️

これから好みの女性、さがしてみます❗️」

 

…って、

ちょっと素直過ぎて、わたしが誘導した気がしないでもないけど(^^; 

オモロイわあ(笑)

 

これから、こういう人もっと増えるんじゃないかと、いや、もっと増えた方がいいと思うわ。

 

もっとも、うちの相方に言わせると、

「女性はほとんどがレズかバイなんだよ」ってことらしいです(笑)

 

だいたい女性性と男性性はみんな持ってるワケだし、両性を自覚した方が一粒で2度美味しいやんね。

 

第三の性がオープンになれば、男らしく、とか、女らしくとか言うことばがなくなり、いろんな人がもっと「自分らしく」生きられると思うのです。

 

 

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写真は昨夜のわたしの夕食。記事とは何の関係もありません。