かぜのおと舎

あらら…あっという間に2週間たってしまった。
書くことはたくさんあったのに、書く体力がなくてつい遠のいてしまったのでブログまとめて書いていこうと思います。

さて、「かぜのおと舎」のこと。
18歳の高校卒業時の進路を決めるとき、「編集者になりたいです」と言ったら、「編集者などとても難しくてなれません」となぜか、きっぱり担任に言われ、「そんな夢みたいなことを」と親からは取り合ってもらえなかった、いたいけな少女は、それからウン十年。
ついにじぶんの出版社を設立することになる。
設立までの苦労は並大抵のものではない(大ウソ)
どうやったか?
名前を決めた。それだけだ。資金も社員もいません。苦労といえば、名前を決めるときだけ。
10分もかかってしまった。
基本は自費出版。最近は自費出版を手伝う印刷会社や出版社がいるけど、うちは敷居が高くないこと、作家と制作者距離が近く、こころが通じ合い、ていねいであるということ。
あとは、本づくりをおもしろがってくれるブレーンを選ぶだけだ。
このへんがわたしは、うまいの。アンテナの立て方が。
「その仕事、どのくらい儲かる?」「これでどんだけ名前が売れる?」が優先の人は選ばないの。
「おもしろそう、遊ばせてもらうよ」という人だけ。
そんなクリエイターたちが顔をつき合わせて、気持を通わせながら楽しみながらプロの仕事をしてもらい、「本」を作っていきます。
1冊でも、100冊でも可能。
わたしはそのプロデュースとコーディネート、編集をやります。
世界でいちばんミニマムな出版舎です。
年に、1、2冊できればいいかな。これはこの年齢になったからできること。
いま、さっそく第1号の作家さんの作品を作っている。
ふしぎなことに出版舎を作って本を出すと決めたとたん、相談があった。
このブログでおなじみのカメちゃん。カメちゃんは主婦で、保母さんで、お母さんで、痴呆の姑を介護している。だけど裏の顔は詩人。
生活の合間にもくもくと制作をし、コツコツと貯めたお金で、今回の童話を出したいという。
まさに理想のお客様。
選んだメンバーも案の定、ぴったり!イラストレーターのHさん。デザイナーのS先生(必須!)が制作を楽しんでもらっているよう。
もちろん、高くはないけどギャラもきちんと払います。
オブザーバーの相方も貴重な存在でして、今回も参加してもらって、編集会議もすでに数回やって、少しずつ少しずつ完成に向かっている。

               (第2回の編集会議は風の家の編集会議室(笑)で)
  
                                  
                         
   (まずは一緒にメシを食う。これが我が舎のテッパンです)

        
     (ああじゃないこうじゃいと意見が飛びかう)

原稿のツメを何度もやりながら、かつていろんな編集作業をしたときにも思ったけど、「わたしこうゆう仕事好きだなあ〜」としみじみと思ってしまった。
      
      (作家、カメちゃんです)
      
     (チェックして、リライトしてアカ出します)

いろんな人との思いやら作業やらが一つになって、一冊の本が出来上がる。その過程を楽しめる仕事がうれしい。
いいエネルギーが詰まると、いい本になることはまちがいない。
主役は木です。とってもいい内容の本です。
         
完成をお楽しみに♪