苦手な分野

 ライターは取材を終えてほっと一息着いたところで、仕事が終わるわけではない。
これから苦しみの始まりだ。
わたしはどちらかというと取材より原稿に向かう方が好きだが、そこに向かう前が長くて辛い。
入ってしまえばこっちのもんなのに、‘こっちのもん’になるまでの過程が苦しい。
それにしても何が苦手って、キャプションほど苦手なものはない。
今もシコシコ書いているけどいっこうに捗らない。写真説明なんていいじゃん、と思うけど、私は雑誌を開いたとき写真から入り、キャプションを読んでいるものなあ…それにしてもどうして苦手なんだろ?