みなさま、投票は行かれましたでしょうか?
わたしは、相方さんが台湾に行く前に不在者投票をしたので、ついでにわたしも早々と投票してきました。
けど、あんまり考えずに投票したので、
あとから政見放送や、各党や候補者の政策や方針を見ていると、けっこうおもしろい人や変わり種がいて、もうちょっと考えて選べばよかったかな、と反省。
けどまあ、大事なのは、投票に行くことだからね。
日頃、政治にはそんなに興味を持ってなくとも、
国民の暮らしの中に「国」はじわりと入り込み
自分の身に降りかかって初めて政治に目を向けるということがあります。
いや、ありまして。
先月の中頃、保健所のセミナーに参加した時のことなんだけどね…
保健所のセミナーのお知らせハガキが「風の家」に届いていたのです。
その内容が…
「強制ではないけど、参加しないと営業許可を取り消すことがあるかもよ?」
みたいなコトが書かれていて、これは参加するしかないな〜と出かけて行ったのです。
当日は、意外にも多い参加者。
無理もない。
今回は、どんな小さなカフェだろうが、
個人でやってるスナック(って言うのか?)だろうが、唐揚げ屋だろうが、漬け物屋だろうが、
「営業許可」を取っている店は全て対象になっているという。
法改正により、望まない受動喫煙をなくすため、店は禁煙にするか、もしくは国の定めた基準によって、喫煙所を設けなければならない。
と、決まったのだそう。
これは、2020年のオリンピックに向けての改正法らしいです(諸外国は禁煙が進んでるからかね?)
「風の家」では、そんなに(と、いうかほとんど)喫煙のお客様はいないのだけど、コーヒー飲んだりしたら吸いたい人もいるだろうな、とウッドデッキに灰皿を置いています。
それで、喫煙する方は、自然とそこに座り、煙草を燻らせています。
部屋と続いているけど、受動喫煙になるほど、距離も近くなく、迷惑がるお客様もいません。
しかし、これは改正法ではアウトらしい。
「敷地全体を禁煙とし、受動喫煙が起きない屋外の決められた場所でしか喫煙できなくなる。その他の施設では屋内に喫煙専用室を設けることができるが、国が定める基準を満たす必要がある。」
だそうで (ーー;)
屋内で喫煙所を設ける場合、カーテンで仕切ってもダメ。
しっかりしたドアの個室を設置すること。
国の基準に満たない時は罰金、または営業停止などの処分。
だそうで。。
わたし、「絶対ダメ」とか「禁止」ってコトが苦手でして…
わたし自身、どっちでもいいよーってくらいのゆるさが心地いいから、本人の判断に任せていたのですが、これからは灰皿を撤去し、「禁煙」と張り紙、または口頭で伝えねばなりません。
うちはまだいい方で、お酒を出す小さなお店などは、わざわざ喫煙ルームを設置しなければならないのですから。
設置のお金ない時は国が少し補填してくれるそうだけど…
国はお手伝いをしても、決して「個人」に任せること、信用することはなかなかしません。
めんどうなことが起こりそうなことは、
はいはい、法律で決められたからね、
従ってね。
逆らうと罰金か、処罰ね。
で、片付けてしまいます。
これは「国」に限らず、企業、学校、地域の中でも用いられる、この国に多い安易な解決法です。
さらにその日のセミナーは続きます。
次はノロウィス防止のために、チェックシートを付ける講義。
手を洗いましたか?
どこで、どんなふうに洗ってますか?
洗った手はなんで拭いていますか?
と、作業が終わったあと、コト細かいシートに毎回、チェックしていかなければならないのだそうです。
「忙しいに、こんなことやっちょられるかい!」
と、隣の席で、食堂をやってるというオバ…いえ、ご婦人が顔をしかめているので、
「ですよね〜」と返すと、
「こんなことやってられないとお思いでしょうが…」と、ホワイトボードの前で苦笑しながら、レクチャーする保健師さん。
よく見れば、うちに検査にきて、
「ほんと、なんかおかしいんですよね〜国の規定って」とぼやいていた、女の子とも言えるほどの、あの女性ではないか。
そうだよね、彼女たちもまた「国」に
従うしかなく、何枚もの用紙を作り、ハガキを出し、時間を割いて、みんなに苦言を言われながら、
講義をしてるんだよね。
みんな「国」に、振り回されているなあ〜
国って民からできてるのじゃなかったっけ?
その民の代弁者として選ぶのが選挙なんだよね〜
この先、
法改正の名の下に、どれだけのことが、いつの間にかじわりと入り込んでいくのだろう?
そんな時、じぶんがやれるのは一つだけ。
何があっても振り回されない、じぶん作りをコツコツと…