術後のカフェしごと

あらら…?と思うほど、先週末の「風の家」は、お客様が少なかった。
たいてい金曜日が多ければ土曜日が少なく、土曜日が少なければ日曜日が多いという感じのペースなんだけど、先週末ばかりは3日間静か〜な時間だった。
けど、ふと考えてみるとわたしは術後だったわ(たとえポリープ1コ取っただけでも手術は手術!)。
術後1週間は、運動も重いものも持たず安静に過ごすこと。そういう注意事項プリントを医者からもらってたのだった。
そう思うと、とてもいい感じの安静時間をいただいた気がする。


不思議に3日間、仲のいい大好きな人たちが来てくれて、涼しくなった風が透る「家」で、ゆるゆる、ゆったり過ごすことができたし。
金曜日は、近くに住む幼なじみのY子ちゃんが来てケーキ食べながら久しぶりのおしゃべり。


(注文したのはかぜのいえロールケーキセット)


彼女はここ2、3年介護生活を続けているのだけど、家介護していたお父さんが近くの病院に入ったことで、かなり楽になったよう。
今はお母さんのめんどうを見ているのだけど、2人きりの母娘生活は、女同士だけに、わたしも経験があるけどケンカや言い合いが絶えないとのこと。
その息抜きにふらりとお茶しに訪れたのだ。
愚痴を交えてのいろんなおしゃべりをしながらも、「何でも話せる友だちが、近くにこんな場を作ってくれてうれしい」と言ってくれ、たっぷり充電して帰った。


(Y子からは珍しいサギソウを頂いた)


土曜日は、午後から「風の家」がある町で住宅雑誌の取材。はじめて、わたし不在で相方がすべて1人で対応することに。
それに備えて朝から大特訓。珈琲の淹れ方からお皿の合わせ方、出す順番などなど…。
かなりのプレッシャーだったろうけど、この日訪れた客は幸い、わたしと一緒に取材に行くデザイナーのS先生とカメラマンのT氏のみ。
取材1時間前に来て、ゆっくりカレーセットを食べ、コーヒーを飲んでくつろいでからわたしも一緒に仕事に出かけて行った。


そして日曜日はお久しぶりのセルフビルダーのAさんファミリー。
わざわざ予約して、小さな子どもたちを連れて来て下さった。
旦那さんは横浜出身、奥様は福岡出身、久住の山中を開拓して手づくりで家を建てたというツワモノ。
わたしが以前取材してからのお付き合いだ。ダンナさんのAさんは経験豊富なだけに引き出しは多く、お話しがおもしろくて、話題がつきない。
他にお客様がいなくて貸し切り状態だったので、子どもたちは家中でのびのびと遊んでいた。

そのAさんから秋の味覚をいただいた。


そのお返しはできたてのワインパン。


親しい人たちとの、こんな満ちたじかんが過ごせるのも、「ふつうの家」カフェだからこそ。

とても気持ちのいい風が吹いた3日間でした。