スピリチュアルライフ

 先日作り上げた「C・V」の3人のスタッフ全員が江原さんのファンだったというのには笑えた。だからかな、「気」が合っていた。
私にとってのいい仕事とは、気持ちいい人たちと気持ちのいい仕事をすることだ。それにお金が着いてくればいうことはないけど、そういう仕事というのはギャラが少なくても、それプラスの得たもの、つまり見えない報酬があるからそれで充実感がある。
私は20代半ばでこのライター家業を始めたのだけど、最初の頃は、ものすごく辛かった。取材もイヤでイヤで仕方がなかった。フリーになったときも、ベッドの上で寝たのなんか数えるくらいだった。常に机の上に突っ伏して寝ていたような気がする。寝る前には、一度でいいから仕事のない朝を迎えたい…と何度思ったことか。それくらい自分自身がネガティブだったのだ。それで一年発起して、もう好きな仕事しかしない!と公言したら(いや、気持ちの上で)、本当に仕事が来なくなった。それから何年かの極貧生活が続いた。あまりの極貧に映画館のもぎりのバイト(いや、昔から憧れてたし・・)までやった。けど、結局このライターという仕事しか私には無いんだと気付かされた。改めて自分の仕事のことを見直し始めた。
この仕事って自分にとっての何なのだろう?
生活のためだけの仕事なのか?
私はなぜ、この仕事を選択したのか?
そんなもろもろのことから気付いたことは、私は仕事に対しての愛と感謝が足りなかったことだった。
今あることに対して感謝せず、不満ばかり、ネガティブな面だけ見ていたと思う。たぶん、その頃からだろう、いい人たちとのいい仕事に出会え始めたのは。やっていて楽しいと思えるし、取材して得ることも、出逢う人たちも、みんないい人で心から感謝したくなるようなことばかりだった。今では自分がこの仕事に出逢えたことに心から感謝している。物事は自分自身で変えられる。思い望むことが現実になる。偶然はなく、すべてが必然だ。そんなことを江原さんは「スピリチュアルライフ」の中で書いているけど、それは特別なことでも何でもなく、経験済みの私から言うと、本当にナチュラルでリアルなことだと思うのだ。