椅子の多い家

Teresa2007-05-08

この写真、我が家のリビングなんだけど、2人暮らしの家になんでこんなに椅子が多いんだろう?
ダイニングテーブルには4脚と予備の椅子が1脚、カウンターに足長の椅子が2脚、ちょっとアンティークの1人掛け椅子にソファが2つ。いきなり1ダースの人間が大挙してやって来ても大丈夫なフツーの家なんてあるだろうか?
しかも、ここの椅子、自分らで買ったのは1人用椅子のみ。後は拾いもの、もらいもの、借り物の椅子ばかり。普段からすべて必要なわけではないんだけど、ないとなぜか、ちょっと困るかも…。
なぜかな?って考えたら、それは自由な「間」作りに椅子はかなり役立ってくれているんだと気付いた。
うちに来る人はみんな丸テーブル(相方のプチ手作り!)に付くのだが、長居する人はダイニングテーブルで食事をした後、もっとくつろぐためにソファに移動してお茶を飲んだり、足の悪い父親たちは必ずソファに座るし、母親は疲れたらソファに寝そべる。私がキッチンに入ってお茶の用意をしたり、洗い物をしたりしているとき真向かいのカウンターに座ってる話し続けている人もいるし、大きな座椅子でテレビを見る者がいたり、ベランダの木のベンチ(正真正銘のデザイナーS氏の手作り!)でタバコ吹かしたり、花を眺めたりする人もいたりと、…けっこうみんな好きに椅子を活用してくれている。
ワンルームだけど、それぞれの椅子たちは、空間に変化を付けて、「行動」を自由にしてくれているのだ。
そう言えば、私の理想でもある海辺の家に住む老婦人のT子さん(87歳!)ちも1人暮らしなのに、海の見えるリビングに、形の違う椅子やソファをいくつも置いてあった。遊びに行った私たちは好きな椅子に腰掛けて、愛犬をからかったり、本を読んだり、写真を撮ったりして好きに遊んでいたっけ。
椅子にこだわる人っているけど、なんかわかる気がするなあ〜
将来はもっと広い開放的なリビングにたくさんの違う種類の椅子を置いて、誰もが来て、自分の家の椅子のように気軽に腰掛けられる家を持ちたいな。その時には、もっと椅子にこだわりたい。気持ちのいい座り心地のいい椅子にね。
それまでは、みなさん、まあ、今のちぐはぐな椅子でガマンして下さいな。