日曜日はわたしがベッドの中でぐっすりと眠っている間、相方さんは朝6時に出勤して仕事を済ませたあと、午前10時過ぎに帰ってきました(それまで全く気づかずに寝てたわたし)
朝勤お疲れさまでしたー!
午後はゆっくり休んでね、
と言いたいところだけど…
実はわたしが大林宣彦監督の映画特集と、そのあとのトークショーのイベントに行く予定が入ってまして…
監督の映画に携わって来た友だちのNさんから招待券を2枚頂いていたので、これに「寝てもいいから」と相方に言い含めて(笑)午後から一緒に参加。
会場まで歩いて15分でした。
正直、目的は映画よりも…
そのあとの監督の他、OPAMの館長、仕事で関わっているポールさん、コーディネーターはシネマ5の支配人で進行するトークショーでした。
映画は…なんというか…(^^;
ちょい盛り過ぎで突っ込みどころはあったものの、169分を飽きずに見させたというのは(相方は案の定5分もせずダウンでしたが 笑)、ひとえに、肺がんで余命3ヶ月と宣告された後に作った監督の情熱だったろうと思うのです。
原作は檀一雄で映画企画の40年後に作られたものとか。
基本はシリアスな反戦青春映画ではあるけど、大林ワールド満載の、ファンタジーのような、詩のような表現でメッセージが伝わってきました。
映画のあとのトークショーに現れた監督はさすがに弱っていたけど、話し始めると80歳とは思えない声も言葉もしっかり。
映画と芸術と地域創世がテーマ
この3人が いったいどう繋がるんだ?と思いきや…
ゲストそれぞれの生き方と根柢にある想いが同じ方向性を持っているせいか、分野は違えど同じ「言葉」を持っている方々の、とても素晴らしいトークショーでした。
相方さんも所々寝ていたものの映画は、今の日本に無視はできない興味深いものだったようで、さらに大林監督の話しにも感動したようでした。
わたしが印象深かったのは、監督が8ミリフィルムで初めて見たのは、なんとヒットラーが作ったもの。それがとても美しく感動的なものだったそうです。
監督は言います。
美しさ、完璧さを求めると、人はそうではないものを排除する気持ちも湧いてくるものだ。それほど美しさとは危険なもの。同時に我々の中にも「ヒットラー」がいることを忘れてはならない、と。
美も闇も平和も戦争もすべて紙一重、裏表。
わたしは檀一雄の原作を読んでみたくなりました。
そんな話しを、帰りに立ち寄ったカフェで相方としました。
お付き合いだと思って行ったイベントでしたが、とても貴重なものを頂いた気がします。
たまには、こういう時間もいいものです。