いまのところ、「よりプライベートに」が基本。
いまの「家」の中は、お客様が快適にカフェできるような空間レイアウトになっている。
雑貨もお客様が好みそうな喜びそうなものを意識して集めているし、そんなレイアウトにもしていた。
ここは未だ見ぬお客様のための空間。
だから、わたしたち(わたしや相方さん、両親、親戚、親しい友人も)は、日ごろ足を踏み込んではいけない「場」という空気感ができていた。
両親が遊びに来ても、奥のキッチンで、「大声を出さないでください」とか言っていたり。
気軽に遊びに来ていた相方さんの友人たちも敷居が高そうで、足が遠のいていたし。
他ならぬわたしたち自身、この家でリラックスすることはなかった。
冬場のせっかくの薪ストーブも自分たちが楽しむことはせずに。
もったいない…(・_・;
プライベートな空間は、奥の間の寝室のみ。
相方さんは、これまでの土日、パンを焼かない時は、この奥の院にじっと閉じこもるしかなかった。
これは、知らないうちにストレスが溜まっても仕方がない。
正直、わたしの中で「カフェ」や「雑貨屋」というくくりが、いまいちピンと来なかった。
うちって、そんなどこにでもあるような「お家カフェ」かなあ〜と。
どかこ違う服を着ているような違和感があったのだけど…
それも補助金を貰った頃からか、営業で売り上げを上げなければ!という脅迫観念に追い詰められていて、じぶんの違和感など、奥に閉じ込めていたのかもしれない。
「風の家」がパブリックで、くつろぐ場ではないと、強いてきたのはわたしだったんだなあ、と改めて思う。
そこで、もう商売っ気はやめて、原点に戻ろうと思ったのだ。
じぶんたちの遊び場だった頃の「風の家」に。
では、具体的にどうするかというと…
まず、思いきってレイアウト改造。
薪ストーブの間をじぶんたちのリビングにする。
ソファを囲んで、相方さんが寝そべられて、友人たちともくつろげる間にする。
好きな雑誌を置いたり、好きな雑貨も少し置いたり、テレビだって置いちゃうもんね(*^^*)
座敷は、夏場、ゴロンと昼寝ができるくらいの「夏休みの家」空間にする。
販売用雑貨たちは一つ部屋に集めて、ぐんと減らす。委託販売はもう一切辞めて、作家さんにお返しする。あるのは買い取った雑貨のみ。
来た人が楽しめるくらいに。
先日、小さな古本屋に行って、あ、本も置いちゃお、欲しい人には好きな値段で買い取ってももらお、と思った。
つまり、ここは「雑貨カフェ」ではなく「サロン」や「シェアスペース」になるということだ。
予約は従来通り、受け付けて。
こんなプライベートな空間でいい、という人だけが集まるなら、それはもう、お客様というより、友だち感覚になると思う。
「いらっしゃいませ」から、「いらっしゃーい♪ あがって〜」みたいな気さくなおもてなし。
個人の方から小団体まで。
今まで利用してくれた「俳句の会」や、「同窓会」、「ママ友」、はたまた個室を使い、マッサージやヒーリングをする人たち。
(実際、今週、練習したいので使わせてくれ、という申し入れがあったばかり)
ときには、旅人のゲストハウスにも。
イベントも従来通りやっていく。
義務ではなく、定期的でもなく、思いつきで、やりたいものをやりたいときに。
(すでにやりたい企画もあるし〜♪)
その間は、イベント会場となるように臨機応変に変えていく。
そんなふうに、まずわたしたちが楽しむことを一番にしていこう。
「よりプライベート」な空間は、「よりプライベートをオープンに」ということにもなる。
プライベート空間を共有する、いわゆる今、日本中のあちこちで生まれている“住み開き”というカタチの一つになるかもしれない。
「家」も個人の持ち物というより、共有するものになっていけばいいのに、と思う。
土地もそうなればいいけど…土地信仰の根強い田舎ではまだまだ無理だろなあ〜(^^;;
じぶんたちが楽しんで使っていなければ、その「家」の「気」は下がっていってしまう。
人が集うのは、なんかあの家、楽しそうだな、という「雰囲気」だ。
そういえば、相方とS先生との雑談の中で、日本人は雰囲気で動くという話が出たばかり(笑)
その雰囲気づくりの環境を、年明けから始めようと思う。
やらなきゃならならないことはたくさん。
HPもショップカードも作り替えなきゃ。雑貨の在庫整理も…
そんなことを考えただけで、なんかルンルン、ワクワクしてきたよ♪
2016年の「風の家」をお楽しみに〜♪