大失敗!から、気付いたこと。

それは昨日のこと。
さっすが、わたし!という大失敗をやらかしてしまった。

DVDのハードディスクのメモリーがいっぱいになってしまった時のことだ。
メモリーいっぱいになると昔の録画してたものをちょこちょこ消していたんだけど、ついに消したくない、残しておきたいのばかりになってしまった。
なぜならわたしは海外番組が大好きなので、毎回シリーズごと録りためている。
古くは「ホワイトハウス」から、「ミスマープル」、「名探偵ポアロ」、「ダメージ」、「刑事コロンボ」、「アグリーべティ」、「デスパレードの妻たち」などなど…これらすべてをシーズンごとのシリーズまるごと録って、その上映画も録画していてアーカイブにしたいと考えているからものだから、そりゃメモリーはいっぱいになるわな。

で、そのシリーズものをまとめてディスクに入れておくことにしたのだが、この作業はかなりの手間なわけで…でも、やっておかないとまだまだシリーズは続いている。
一昨日、意を決してダビングを始めたのだが、これが大失敗の始まり。

一枚録るその過程の最後にファイナライズをしなければならないのだけど、久々だったんでマニュアル見つつやったところ…
そのファイナライズの時間が18分という表示が出ている。
高速なのにそんなにかかったっけ?確か2分くらいじゃなかったかなあ〜
などと思いつつ実行を押した。一枚目、無事完了。
さて次の一枚と、番組を再生したところ…
え? 出ない?
は? なんで?
操作がまちがっていると、なんどもやってみた。しかし、なぜか、
「ファイルに番組はありません」の文字が出るばかり。
ンな、バカな! 再度、一から作業をやってみて、やっと判明。
発見したのだ、ファイナライズのその上の文字を。
「全番組消去」
とうぜん、ファイナライズの方を選択しているつもりで、この大ばかアンポンタンのわたしは、全消去の方を押してしまったらしい。
そんな…きっと、なにかのまちがいにちがいない。
しかし、冷めた脳は、となりでしっかり言っている。
「まちがいじゃねえ、まちげたのはおまえの方だ」
このときのわたしの頭がまっしろになった様子を想像してほしい。
マリー・アントワネットのように髪まで、一晩でまっしろになりそうな気分だった。
コツコツと楽しみながらためつくしたシリーズもの。
中には、セキュリティがかかっているので、ハードの中でしか見れない、大好きなターシャやお気に入りの映画もある。
それ以上に、相方がビデオテープからハードに入れてくれたもの、しかも、新婚旅行のビデオや、両親が帰郷したときのビデオも入れてある。
ぼうぜんと固まるじぶん。
その場にどのくらいそうしていただろう。

しかし…だ、ふしぎなことなのだが、その奥でちがう別の感覚がどこかで芽生えているのをわたしは感じてしまった。
サッパリしたような、スッキリしたような、ホっとしたような…?
いい意味での諦観とでも言おうか…
無くなったものはしかたないか、という気持ちがすでに目覚めていた。
別に世界の終わりでもないし…
海外番組も映画もレンタルしてコピーすればいい(違法やろ!)
ターシャはNHKのアーカイブから買えばいい。
両親のも新婚旅行もまだ、ビデオテープに残っている。
そう思うと、ほんとうに必要で残しておくものって、ないのかもしれないなあ…と気付いた。
同じように、大切に捨てられずに取っている押入れのものが、一気に無くなったばあい、もしかして同じような感覚をもつのかもしれない、とも。
それでも、自ら手をくだす勇気がなくて、なんやかやと取っている。
無ければなくてもすむものを…。

大失敗から、こんなことに気付いたのはちょっとした収穫かもしれない。
それより、怖いのは相方だ。
実は、この時点では相方はまだ知らなかった。このブログで告白し、許しを請うつもりだった。
けど、どうもオドオドして、何かを隠しているわたしの態度に気付き(小心者!)、「なにをしでかした?」「吐け!」と首を絞められ(DVだ!)、むりやり吐かされてしまった。
相変わらずのアホさにあきられるも、「ま、なきゃなくてもいいわな」と意外とあっさりしていた。
そういや、相方のアニメは別の機器で録画してたんだったわ。
あれはすべてわたしのお気いりだけが、入っていたんだったわ…。
ちぇっ、一日おびえてソンした。