2週間いろいろ


           友、遠方より来る(先週末)
        

先々週、盆の真っ只中東京より友が来る。田舎ハウスの初めてのゲストとなる。
さっそく、ゲストルーム1室を使ってもらった。
東京の第一線でしのぎを削っている友は、今、心も体もほぼボロボロ状態。こうゆうとき、砂漠で水を求めるようにして、彼女のオアシスであるらしい私のところに飛んでくるのだが、今回は特にこの緑に囲まれた田舎ハウスはかなり、癒しの場となった様子。大層気に入ってくれ、最終日までここにいたいと言ったほど。
  
(スノコを利用した簡易ウッドデッキ)    (いつの間にか白百合が…!)

ありがたいことに彼女は料理上手。田舎に行く途中、産地直送の野菜を買って行ったのだが、それを目にしたとたんもう目の色が変わっていた。昔からそうだったけど、素材を見るだけで、獲物を狙うハンターの目つきになり、興奮してくるのだ。
その夜、地元産の高い牛肉と新鮮な野菜を買い込み焼肉(むろん、おごり)。翌日は美しい朝食に恵まれた。
  

こんな田舎で友が来たとき、何処に案内すればいいかと迷うが、何がなくても温泉だけはあるこの県にはとりあえず、近場の温泉に連れて行くことにしている。今回もここから30分あたりの温泉に夜中に出かけたのだが、ラッキーなことに虫追いと呼ばれる田舎の火祭りに遭遇。田園地帯の闇の中に浮かび上がる見渡す限りの松明を観るのは、私らも初めてだったこともあって、ちょっと感動!
その翌日は高原へ。S氏の森のギャラリーに立ち寄り、ゆっくりお茶をした後、近くの村のラムネ温泉へ。この温泉、珍しいのもあるけど、施設を楽しんで作ったのが伝わってくるほど、どこそこに“遊び”があるから、入っていてこちらも楽しくなる。これから他県の人が来たときは、S氏のギャラリー経由、ラムネ温泉ってコースがしよう。その二つとも、どこにも豊かないものだから自信を持って連れて行けるし。
  
(闇の中の見事な松明)       (ここは日本の温泉。ラムネ温泉)



           友、ライブデビュー(今週末)

  

そこは小さな居酒屋。音楽が好きで酒が好きでおしゃべりが好きで食うことが好きな大人たちが夜な夜な集う店。20人も入らないほどの店だけど、週末ともなれば、いつも人はぎっしり。音楽好きのマスターの収集したレコードやCDが棚にぎっしり。そこにマイクスタンドを立てて、ささやかなライブも行う居心地のいい場。
友は労働者兼ミュージシャン。毎日毎日汗水流して働く中で、独身時代からの音楽をずっと続けていた。時には街頭に立って歌うことも。ジョン・レノンの命日には、必ず街頭にギターを持って出た。昨年は私も隣に座ってタンバリンを叩かせてもらった。
春、居酒屋に取材に行ったときのこと。その彼とこの居酒屋はきっと相性が合うだろうとピンと来た私メは、ライブをセッティング。場所と日にち、仲間を集い、その日を待った。仕事と生活の合間に猛練習して挑んだ週末。仲間や、彼の3人目の子どもを宿す身重の妻と小さな2人の子どもたちが見守る中で、堂々のライブデビューだった。
どちらかと言うとオヤジが多い店だけど、どこか懐かしい彼の自作の曲に、オヤジたちもマスターたちも気に入り、マスターも「また演ってよ」と次回を約束。その後、我が家のマンションで打ち上げ2次会。
たのしかった、おもしろかった、おいしかった、ありがとう…で、午前3時までの宴。
本当によかったんだけどね…彼らより一世代年寄りの私は…嗚呼、眠てぇ〜