怒涛の日々…

まだまだ…続いている気がする。
4月に入ってから本格的な缶詰生活が続いていた。女史宅に見張られながら、上げ膳下げ膳、資料探し、校正等のありがたいサポートをいただきながら、ずっとずっと本作りの原稿に向かっていた。
やっと終わって入稿をしたとたん、待ってましたとばかり、雑誌の仕事。その上、コンペに出した企画が通り、それが動き始めたではないか。
それでも、しっかり週末は田舎に帰った。相方に自然の「気」を入れるのもあったけど、ちょびっと片付けもしようとか思っていたら、そこに現れたのが友人のカメちゃん。私らの昼食を差し入れに来てくれただけでなく、しっかりエプロンを持参して、またたく間に片付けが進んで行くではないか!私らの1ケ月分の仕事をわずか1時間足らずでやりのけてしまった。すンばらしい行動力!昔から、のんびりまったりだったからカメと私が名前を付けたのだが、今やたくましく、りりしい、スーパー主婦の働きガメに成長!!(カメやん、感謝!)
何事にも「一気!」が大切らしい。
そんな怒涛の日々の中で行われたのが隣人の結婚パーティーだ。パーティーを仕切り、司会を引き受けたものの、こんなに大変だとは思いもしなかった。連日、手伝ってくれるスタッフと深夜までミーティングを繰り返し、司会の相方はタイムスケジュールを作り、話すセリフの原稿まで作って…で、ほとんど寝らずに当日を迎えた。
その日は、輝くような日本晴れ!
朝も早くから起きて相方はシナリオ作り。午前9時半には中東の花婿をピックアップして教会に行くことになっていた私らは、ドタバタと用意をして遅れちゃならねーと急いで迎えに駆けつけたたが、あ、やっぱり…?待てど暮らせど、花婿さんは出て来ねー(怒)
しばらくたって、「ソーリー、ソーリー。ベルトを探していたんだ」だと??教会に無事届けたら、式の前には長い長い日曜礼拝が…。(おい、式だけじゃなかったんかい!)
申し訳ないけど、牧師さまの説教を前にコックリコックリする不謹慎な夫婦。やっと始まった式で、花嫁姿の隣人登場。
おお、馬子にも衣装!…じゃない、美しい新郎新婦だこと。幾多のハードルを越えて、やっとここまで来たか…と思うと感慨深いものがあって、ちょびっとうるっとしてしまう。こうして、英語と日本語を交えた、おごそかな式は静かにを終えた。
が、その後、私らだけ先にパーティ会場へ。
  
スタッフはすでに来て準備を始めている。が、着くなり店主から聞かされたのは、
「すみません、5時半に予約入ったんすよー」の言葉!
商魂たくましいとは聞いてたけど…あんたねー!3時から2時間のパーティの30分後にふつう、予約いれるかあ?パーティがスッキリきっかり2時間で終わるか?!後片付けも入れたら30分くらい軽く越すやろう!なんて、噛み付こうかと思ったけど、店主のベビーフェイスのポーカーフェイスにかなうわけがない。
仕方ないので、急ピッチで行くしかなかった。準備もそこそこにわらわらと人は来てるし。
3時になってマイクを手にした瞬間、相方の頭は真っ白!カンペなんて役にも立たず、すべてアドリブのぶっつけ本番。おまけに借りたマイクの調子は悪いわ、「60人なんて軽く入るっすよー」と言ってた店内は身動き取れんわで、もう、想定外のことばっか。それでもなんとか、事なきを終え、時間内にピタリと終わり、みんなに喜んでもらえるパーティになった。
まあ、前途多難ではあるけど…あの花嫁のうれしそうな笑顔と、「やっぱりやってよかった、ありがとう」という言葉で頑張った甲斐があったと言うもの。やれやれの週末が終わり、ホッと息の付く間もなく、パーティーの翌日には初稿戻しのため、ふたたび半徹夜状態。その明けに雑誌の取材にドドドッと出かけ、今日は第2校校正。明日は取材と会議の後、2校戻しのためふたたび徹夜覚悟だ。
怒涛の日々はまだまだ続きそうだ。
やりたいことは山積みで、たくさん後まわしになっている。
映画、「連合赤軍」「ここに幸あり」「大いなる陰謀」も観ていない。きれいに部屋を掃除したい、冬物を洗濯して整理したい。実家も片付けを終わらせたい。本をゆっくり読みたい、再びバレエに行きたい。もっと言えば、旅行にも行きたい、或いは何にもせず一日過ごしたい…。
両親が上京して、時間は有り余ったはずなのに、ナゼ?
仕事があるのはありがたいし、みんな楽しい仕事だし、いいんだけどね、もう少し息を付きたいような…。
でも、ちょいと不思議なのが、こんな状況が昔はてんやわんやで混沌だったのが、なぜか、最近はスムーズに整理されて、いつの間にか片付いているということ。どこかで、ありがたい見えない手助けのチカラが働いてくれているのか、自分に免疫ができたか…。
まあ、これだけ一度にこなせば、いやでもチカラが付いてしまうのかもしれないけど、この先、何か来るのか、怖いやら楽しみやら???