思えば遠くに来たもんだ…

昨夜、相方が帰宅したのは午前1時、私が仕事して寝たのは午前4時半。
7時に相方が起き、7時半に無理やり私が起き、朝8時半から取材。
今日は高速使って片道2時間の距離にあるH市まで、ほぼ一日仕事。きっとヘタバルなあ〜と思いつつ、出かけて行った仕事だった。
取材は、その町の地域起こしリーダーたちを招いて座談会というけっこうハードなものだった。
自分でも感心するのだが、実は、この取材の内容は、今朝、資料を見て初めて知った。
大昔の自分なら考えられない。
地域の主要人物たちを招いて、私が中心となって座談会をさせるなんて仕事は、一週間前から資料を見ながら、ドキドキして、不安でいっぱいになっていただろう。
それが今やほぼ徹夜同然のボケボケの頭で、かったり〜なあ!早くやっつちまおうぜ、と同行のスタッフたちと話ながら、何にも考えずに向かうのだから。
その上、その場に入ったら、シャキっとして、まんえんの笑顔で、「おはようございまーす、よろしくお願いしーす!」などと声を上げながら名刺交換などをし、「では始めましょうか、雑談でもいいから皆さんがいつも話しているようなことをお話ください」などと、主要人物たちを前にその場を仕切っている自分がいる。
まるで、プロのようじゃないか(いや、プロだって…?)。
本当に振り返れば長い道のりだったけど、よくここまで歩いて来たもんだと改めて感心する。
こんな私に育ててくれたのは、他でもない「人」である。
ハシにも棒にもかからないロクデナシを拾い上げ見守ってくれたデザイナーを初めとした、多くの人に支えられ、出逢い、もまれて、ここまで来た。
本当に思えば遠くに来たもんだなあ…
その上、今回も取材先で会う人たちは素晴らしく元気な人たちで、いい話ばかりを聞いた。
お土産もタンともらい(いつもワラしべ長者)思いっきり楽しんで帰った。思わず感謝です、ありがとう。と胸の中で手を合わせた。
「楽しくなければ仕事じゃない」
この名言を吐いたのは糸井大センセイだけど、私の場合、ありがたいことにいつもいつもそれを実感する。
今年、残すところ10日。残る仕事は取り合えず、あと二つ。
只今、午前1:45分。仕事を終えた相方のご帰還だ。