残り少ない…

もう12月だってよ…
昔、薄毛の知人が1本落ちた髪に対して大袈裟に嘆いていたのを思い出した。
「昔たくさん髪があった頃は、1本抜けたところでどうってことなかったんだけどなあ。これだけ薄毛になって残りの髪が少なくなると、1本1本が貴重に思えて来るんだよ」
時が過ぎて行くのは、なんだかこの話に似ている。
そう、昔は年末になっても、お気楽にクリスマスだ、正月だと一年が過ぎ行くことなんて、大した感慨もなかった気がする。
だけどこの年になると、この一年365日がどんなに貴重になったことか…いや、一年どころか1ヶ月、1週間、1日がとても大切に思えて来た。
私は今年の一年を去年よりは少しにマシに過ごして来たのだろうか?蟻の一歩でも少しは有意義に過ごしたと思いたい。
けど、毎年年の終わりに思うことがある。
去年の今頃、こんな一年を過ごすと予想してた?
いいや、していない。予想外だった。
そう。良くも悪くも想像していないことが毎年起こっているということ。
そう思うと生きることって、とてもワクワクして来るじゃないか。いくつになっても今のところこの感覚は変わらない。
来年は何が起こるんだろうって…未知を楽しみにしていられるから。残り少ない髪…じゃなく、年を丁寧に生きて行こってね。
こうやって、きっと私は長生きしていくんだろうな。