奇跡の人



この人は、わたしの大切な友だちMさんです。

辛いことも、不安なことも、悔しいことも、いつもこの人はこの笑顔で乗り切っています。

とは言え、目の前で笑っているこの人が、実はつい3週間前、交通事故に合い、血だらけで救急車に運ばれ、意識不明でICUに入っていたなんて、だれが信じよう!

しかも、心配かけるからと私たち友人のだれにも言わず、黙って入院していたなんて!
プライズもいいとこだ。
わたしらを何だと思ってるんだ〜!
兄のように慕っている隣人のC子なんて、後で知って泣きじゃくってたよ!
だって、事故現場を見た警察も、病院から呼ばれた親戚も、だれひとり死んだと思っていたそう。
医者でさえ「奇跡だ!」と言っているとか。

夜中にスピード出した乗用車に自転車ごと飛ばされたのに、意識不明になったとは言え、頭を切ってコブができたくらいで、内臓もやられてないし、骨折もしていなく1週間で退院できたんだからね〜。
わたしの骨折の方がよっぽど長かったよ!

でも、この話しを聞いたとき不思議じゃなかったね。
この人は両親を亡くし、兄弟を事故で亡くしている。
いわば、それだけの守護天使がそばにいるということだもの。
にこにこ笑いながら、いつも「こんなに幸せでいいんかな」って言ってる人だもの。

ノルマ、売り上げと責めたれるプレッシャーの仕事も楽しくこなし、仕事の合間に花道、パッチワーク、書道、ジムに…と、人生を謳歌しているMさんには頭が下がるよ。

「あなたはまだまだ、生き残る人なんよ」
「そうかな〜」といつもの笑顔。
「でも、少しペースを落としてゆっくりしなさいっていう天からのメッセージかもよ」
「ダメ!そんなことしてじっとしてたら、ただの年相応のオヤジになる!」


このキアイが奇跡を生むのか?!

ま、とにかく、うちの店づくりに欠かせない人だし、まだまだ、がんばって生きててもらわねば(笑)