Que・sera(ケ・セラ)

今朝の「風の家」では、ホーホケキョといううぐいすの声で目覚めた。
庭には、あちらこちらに気がつけば、花も咲いている。

破壊する自然もあるなら、こんなふうにひっそりと咲いて微笑みをくれる自然もある。
風あまだ冷たく、桜のつぼみもかたいけど、一歩一歩、春は確かに近づいているのだ。

イベントの片付けに週末やって来たけど、寒すぎてぜんぜんはかどらない。
今回のイベントでわたしがいちばんうれしかったのは、念願のフリーペーパーを出せたこと。
庭の花のように人知れず、じぶんのこころに従って今を生きている人たちを「普通の人々」をつづっていきたいとずっと思っていたけど、「風の家」のイベントをする中で本当にいろんな人と出逢ってしまう。
探さずとも向こうから近づいてくれた。
今回は魅力的な作家さんや、パティシエをわたしの目と文で紹介できた。
ペーパーの名前は「坂の上通信・Que・sera(ケセラ)」。そうです、ケ・セラセラのケセラです。


(写真、デザイン、ロゴ、すべてS大先生!大感謝!!)
           
唐揚げだの、トンカツだの、温泉だのの情報系は、もういいなあ〜そんなことをツラツラ思っていたら骨折した(笑)。

右手を骨折してしばらくお休みしていたとき、「今だ」と思ってしまった。そう決めたとたん、アンテナにいろんな人が引っかかってきた。
今、やりたいことをやっておこう!そう思った。
もっといえば、やりたいことはもっとあって、この年だからやれることってあるのだと気づいた。
いつかやりたいの「いつか」なんて、じぶんで作らなきゃぜったいに来ない。
仕事は小さくても企画からキチンと入るていねいな仕事を重ねていけば、何とかなる。実は今、そろりそろりと水面下で某情報誌系雑誌から足を抜いている(笑)。
風のように人が行き交う「みんなの家」の夢が実現したから、次はここを編集室にして、フリーペーパー以外の本も作っていく(いつものように断言する!…一応)。
実はミニマムな出版社(?)の名前も、もう決まっている。
『風の音舎』
すでに今、二つのプロジェクトが進行中。
主婦と仕事と妻と母と介護の間でコツコツと書いていた、主婦作家さんが書く童話、もう一つは昨年から手がけていた命の本。
プロデュースと編集を引き受けている。
じかんをかけて、ゆっくりとていねいに、いい本を創りながら、今の日常に感謝して、わたしはわたしの「仕事」をしていきたい。