初秋の連休 その1

● 出たーーっ!!

いつものように金曜日の夜に週末ハウス入り。
ただし、私らと、相方の両親と犬4匹と。しかも、時間差でバラバラに。まず、私一人で出向き、次にパパ&ママさんが入り、最後に仕事の終えた相方が来る。到着するなり、私がしたことはもちろん、1週間気になっていた畑の野菜の状態を確認すること。ここ1週間日照りが続き、雨もなかったので、おそらく全滅だろうと思いきや…
なんと!!出てるではないか!!花壇の花も根付いているじゃないか!!
  
「すごっ!!」マジ感動してしまった。
あの小さなタネをバラ蒔いただけで、これだけの芽が出るなんて…。土に埋め込んだだけの花が可憐に咲いているなんて…。けなげすぎるじゃないか。
ただ、情けないことに何の芽かわからない。
相方は「ラディッシュじゃない?」というが、私は「レタスだろう?」と。ネギじゃないことだけは確かなんだけど…テキトーにもほどがある。
ま、いずれ実が付けばイヤでもわかるだろう(付けばの話だけど…)。


● お見事!

今回、相方パパが手術後2日目にも関わらず(なんちゅー、無謀な…)わざわざ出向いて来たのには目的があった。
自分の家で鉢植えをしていた苗木を2本運んできてくれたからだ。サルスベリとマユミの木。それをどこに植樹するかの家族会議が行われた。ウソ。けんけんごうごう好き勝手に植えたい場所を言い合っただけ。
決定権は自然に企画屋の私になる。サルスベリは枯れた池をこわして、そこに植え、マユミとやらの色っぽい名前の木(桜の木に似たものらしい)は、下の小路そばの桜の老木を切った後に植樹したいと希望。希望通り、汗を流して働いたのは相方と相方パパ(何度も言うがパパは手術後の病み上がり、その上、一応身障者でもある…笑)が二人で、池のコンクリートをハンマーで叩き壊し、土を掘り起こし、落ち葉を積んでそこに植樹。
見事にいい木が植えられた。
  
 (赤い花が付いたサルスベリ)    (マユミです。木の名前です)

だけど、労働者たちの仕事はこれだけでは終わらなかった。
実をいっぱいに付けた柿の木が重そうに頭をタレ下げているのを見かねて相方がホームセンターで支柱を買って来た。翌日の土曜日の朝早く起き、4本の支柱を見事に一人で立て、柿の木の木陰を作ってしまった。これに気をよくしたのか相方は前々からの野望を実行に移すことにしたらしい。父親を連れて再度ホームセンターに出かけ、またまた買って来た4本の支柱。私がおしんをやっている間(メシ仕度)をやっている間に、母親まで巻き込んで完成させてしまった。
なんと、藤棚!
…にするための支柱。藤の木を植えれば、来年の初夏は藤棚の木陰ができることになる。そんな想像をさせるほどリッパなものが出来上がった。
ただし、今にも台風が近づいているので、短命の支柱かもしれないが…。
  
(藤棚支柱の下とハハ)         (豊作の柿に備えて) 

 
● 相方の夢

どんなに周囲から反対されても、相方にはどうしてもあきらめきれない夢があるらしい。いつもネットをじっと覗いては妄想にふけっているようだ。
妄想の先、ヤツの夢の先は、「薪ストーブ」。
森のギャラリーオーナーS氏のところの薪ストーブに触れて以来なのか、チェインソーで木を切る快感を覚えてなのか?冬支度の話になるごとに「薪ストーブ」の単語が出てくる。
「火事を出しかねないぞ!」「一冬にどれだけの木がいると思うのか!」「山ごと木を切る気か!」「畳の床にどうするんじゃ!」
パパさんの怒号が飛び交っても馬耳東風らしい。
「木が無いときは買えばいい…」だと。
相方の夢もわかる、パパさんの現実論もわかるヨメとしては、何気に「Mおじさん(相方パパの弟で、大工のオジ上)を一度、食事に呼んで相談してみようか、この家こ作れるかどうか…」と一応、提案してみるる。すると、その3分後、なんとMおじさんふらりと現る!うそみたいな話がここでは起こる。
公言した通り、Mおじさん(バツ2で独身)に夕食をふるまい、薪ストーブの話を持ちかけてみた。
この家に薪ストーブは可能か?
オジ上曰く、「おう、薪ストーブはいいよな、オレも欲しいんだ!」。
…ったく、大陸的な血筋らしい。パパが止めるのも聞かず、近くの農機具販売店に売ってるから見に行けだの、ダルマストーブもいいぞだの、あげくは「夢は持たなきゃなあ!」と。
これで、相方は夢はますます覚めやらず…だ。