Casa de Viento (風の家)報告 2


 夏に向かって、きっと草の勢いはそうとうなものだと思ってはいたが…案の定、青いジャングルと化していた。でも茂っていたのは草だけではない。放ったらかして何の手入れもしないのに光や雨や風やらだけで、庭には見事にきれいな花が独り生えしていた。
だんだん自分たち仕様になって来たからか、なんだか、そんな庭の花々が愛おしく思えてくる。
相方も家に着くなり、休みもせずに「雨が降らないうちに」と草刈機で草刈を始めた。ヤツも、「刈った草も虫も財産だと思えてくるんだ」と。それで、草を刈りながら、「ごめんね切らせてもらうよ。だけど、根こそぎ刈らなくてキミたちの分は残しておくからね」と言いながら刈っているのだそう。ミミズもトカゲもムカデもなるべく摘まんで避けているという。
私なら踏み潰すけど。
それに、どうやら相方はさすがのB型らしく、草刈りにハマったらしい。向いているのだそうだ。あの草ぼうぼうだった家の下から、上の山まであっと言う間にしっかり小道を作ってしまったのには驚いた!

 

計画では山の古墳に花を植えたいという。山の広場を駐車場にして、山から花や木を眺めながら下まで降りて来るようにしたいのだそうだ。ピザやパンを焼ける釜も作りたいとも(誰が焼くんだ、ダレが!)。理想は、友人のデザイナーのアトリエだけど、とてもあそこまで美しく、スタイリッシュにはできそうもない。でもなんとか形にしたいので、デザイナー先生にアドバイスとチェインソーのご協力をお願いしたいと思っている。
庭もそうだけど私の興味は庭よりも部屋の中のしつらえだ。とにかく家のゴミ捨て第1弾が先々週、終わってホッとした。市のゴミ処理場が第2だけ日曜日が空いてるそうで、日曜日に友人のカメが軽トラックを持ってやって来てくれた。3往復くらいするかと思ったけど、まあ、見事なロープ技で積み込み、1回(しかも280円!)で終わった。ありがたや〜
その数日後は、88歳になる強力な助っ人(友人の母!)が現れて念願の障子ハリを手伝ってくれた。障子のノリを買いに行くといく私に、「メリケン粉で十分じゃ!」とたちまち手作りのノリを作ってくれた。朝から夕方までかかって仕上げた障子の美しいこと!
こうやって、皆々さまのお力を借りながら、なんとか少しずつ家づくりは進行している。そして、ほんの少しではあるけど、あれやこれや考えながら、こうやって自分たちで仕立てる家作りのおもしろさ、楽しさを味わっている。
霊感友人が言うには、私はマンションよりもこの家で仕事をする方が創造力が湧くのだそうだ(友人はこの地は霊力が強そうだから一晩泊まりに来ると言ってるが…泣)。それで先日、思い切って電話を設置した。後、10日後にはネットが通じる。今は相方のモバイルカードで細々ネットをつなげているが、やはり今、ネットは必需品だ。それさえつながれば怖いものはない。半々の生活が可能になるだろう。
まだまだすることは山ほどあるけど、ある程度かたちが整ったら友人を招待して「風の家」のお披露目をしたいと考えている。
目標は秋!せめて、私の誕生日あたりまでには、デビューさせたいなあ…