相方さんはモノづくりが得意だ。
食べものでは、ベーグルや、シュトーレン、渋皮煮は、自分なりに取得して、わたしから見ればもう職人技だ。
ベーグルに関しちゃ、今やサクッと作り上げてしまった。
食べもの以外にも、得意なのはIT関係、電気関係、あとDIYも得意そうなので、これはとても助かる。
と、言っても自ら作りたくて作ることはなく、全てわたしが頼んだ時のみだけど…。
この丸テーブルも、わたしの注文で作ってくれた。
丸い天板に以前のテーブルの足をくっ付けただけだけど(笑)
最近ではテーブルワゴンをオーダー。
丸テーブルになってから、面積が少し小さくなった食卓にいろいろ置きたくないので、食卓用のコザコザをワゴンに収納したくてお願いした。
最初は「え〜っ、めんどくせぇ〜」と言いながらも、一旦製作にかかると、ああじゃない、こうじゃないとか、しんけんに向かい合って夢中になる。
最初はホームセンターから木箱を買ってきて板を付けたものだけだったけど、
ただ言うだけの妻が、
「ワゴンにもなってサイドテーブルにもなったら嬉しいんだけど…」と無茶ぶり。
で、完成したのが、折りたたみワゴン。
それにわたしが色を(食卓を塗った時と同じ色)を塗り塗りして、
完成!
こうやって板を上げると
折りたためて
食卓の下にもちゃんと収まる。
とても重宝しています。
もう一つは、最近テレビ台を処分したのだけど、
その台から引き出しだけを残していて、前からあった木箱に入れたらシンデレラフィットだったので、引き出しとして移植。
新たな家具ができました。
こんな技を見た人は、
「K雄さんてすごーい!なんでもできるね、マメですねー」
と、褒め称える。
モノを作る時の真剣さ、熱中ぶり、ミリ単位でキチンと測ってるのを見ると、さすがエンジニアだな、とわたしだって思う。
だけど…
だけど…である。
なんでこんなことができないの?
なんで覚えられないの?
ということが多々あって、そのギャップに驚く。
例えば…
モノの定位置を覚えられない
我が家は、どんだけラベリングしてるかわからないのに、それを読もうともせずに定位置にモノを返せない。
探しモノができない
視界に入る範囲内でチラリと見ただけで、その裏や奥を探すことなく、「なーい!アレどこー?」と聞く。
片付けられない
Amazonなどの段ボールからブツを出したら出しっぱなし、封筒からDMを見たらそのまま、お菓子の包装紙も放りっぱなし、帰ったら(服置き場、カバン置き場のカゴを置いているにも関わらず)どこでも放る。
服を選べない
私服は目についたもの着やすいものを着る。会社には、ハンガーに曜日をラベリングした1週間分のポロシャツを着る。会社の人はその日の相方のポロシャツで何曜日かわかるはずだ(笑)
最近では、喪服セットを全部揃えて出しているのにも関わらず、当たり前のように、「葬式用のネクタイどこ?」とか聞いてくる。
「トイレか冷蔵庫やないん?」と返すと、やっとその皮肉に気づいて自分で見つけようとする。
相方に言わせると、「聞いた方が早いやん」と。
覚える気も探す気もないらしい。
つまり、相方にとっては「どうでもいい」ことなのだろう。
なければ代用品を探すか、どうにかするし、本来はできる人なんだろうから。
まあ、そう言うわたしも、当然ながらできないことが多い。
まず、
地図が読めない
かつてギョーカイ1の方向音痴と言われたほど、地理、現在地、道がわからない。ナビを付けても、まちがうのは自分でも謎。
組み立てができない
家具など組み立てのトリセツを読んでると頭がウニになって、いきなり作り出そうとするから、ネジを違うところに入れたり、部品を間違えたりする。
計算ができない
数学ができないのではない。「算数」ができないのだ。料理の分量計算など、アレクサやシリにお任せしてるので、簡単な計算もますますできなくなる。なので我が家の会計は相方さんです。
動線が作れない
これは主に模様替えの時など。道筋を付けずにいきなりモノを動かそうとするので、毎回相方やM氏に怒られる
計画性がない
すべて、その日その時の気分次第。これは自分では長所だと思ってるけど、側からしてみれば迷惑なのかもしれない。
他にもできないことはたくさんあるけど、できることもたくさんある。。
と、思う。
小さな楽しみを見つけるのが得意なこととか?
相方に言わせると、わたしの得意分野は社交性があるところだそう。
気が効く、空気が読める、人の話しを聞ける、人を褒める、コミュニケーション能力が高い、など。
ああ、そういえば、これすべてが相方の苦手分野だ(笑)
人は完璧じゃないからおもしろいんだと思う。
こうやってそれぞれの得意不得意を挙げてみると、
わたしらは、割れ鍋に綴じ蓋のごとく、どちらかがどちらかの欠点を補っていて、ちょうどいい塩梅におさまっているらしい。