2022年、1月22日、午前1:08
相方のいない寝室でひとり、プロジェクターで映画見ていたわたしの携帯が、突然、凄まじく鳴り響きました!
警報アラート!
これは震度4以上じゃないと音らないので、デカいのが来るとすぐに察する。
わかっていて揺れがくるまでの、わずか数秒間?が、むちゃくちゃ恐怖なのです。
そして、最初ゆるく揺れたかと思うと、次第に激しい横揺れ、思わず悲鳴をあげたほど!
しかも、まだ続く?というほどの長い❗️
やっとのことでおさまったものの心臓はバクバク!
熊本地震の時より大きい気がする。
だとしたら余震が来るかも?
どうしていいのかわからず、呆然とする。
心細くなって、Eちゃん、Y子、相方のグループLINEに問いかける。
「みんな、大丈夫?」
即、「大丈夫だけど怖かった」の返信が2人から届く。
三重県にいる相方が珍しく起きていたらしく、
「何?地震?」と聞いて、すぐに調べて
「震度5だ❗️」と驚く。
あとでわかったが、その時三重県も震度1だったらしい。
そのあと、みんなでいろんな情報を入れながら、次第に状況が見えてくる。
「津波は心配ないそう」
「道路、冠水したみたい」
「県南は停電」
「火事みたいだ」
(あとでこれは工場の火で火事ではないと判明)
外では消防車の音、
「沿岸から離れて落ち着いて避難してください」としきりに防災無線で喚起している。
「とりあえず、水溜めた」とEちゃん。
「とりあえず、ウ○コした」とY子(爆)
「そりゃ大事だ」と相方
前回の熊本地震の時もそうだったけど、この連中とLINEしてると、緊迫した空気からだんだんギャグトークになってくるから、いやでも落ち着いてくる。
ほんとにこんな時こそ、笑いを忘れない友だちはありがたいと思う。
少し落ち着いてわたしも水が出ている間にと、トイレに行き、テレビを付けようとリビングの電気を付けたら…
ぎゃーーーーーー!
キッチンが!
ダイニングが!
座敷が!
リビングが!
なんたる惨状!
マジかーー!
だけどなぜか、この惨状を見た瞬間は、
思わず笑いが込み上げてきて、急いで携帯取ってバチバチ写し(笑)寝室に引き返して、みんなに即、送ってみせた。
余震への恐怖の方が怖かったからか、モノが壊れたことや部屋の散乱に、あんまり感情が動かなかった。
相方は写真を見て、「耐震怠ったなあ」と悔やむことしきり。
東京にいる甥からもLINEが入り写真送ったら、めちゃ驚いてた。
そのあとも、余震に気をつけて安全なところにいよう、とみんなで言いあって眠りについた。
けど、わたしはその夜は一睡もできず、時折り揺れる余震に怯えながらも、夜明けと共に、ぼちぼち片付けようとしたが、どこから手を付けていいのか分からず呆然。
朝になるとニュースを知った友だち、親戚から安否を気づかうLINEが次々と入ってきて、わたしも逆に他の友だちにLINEを送る。
その応対だけで一仕事。
相方もみんなの安否を気づかって会社の同僚、メシ会グループの方にLINEしていた。
兄も即電話したらしいが、通じなかったらしく、そうだろうとこちらから無事だと連絡。
状況写真を送ると、「これでよく生きてたなあ」と驚くことしきり。
確かにね。
この写真を見ると、同じ大分に住む人でも驚くから、やはりマンションの揺れは激しかったのだろう。その上、うちはモノが多いからなおさらのこと。
あとでわかったけど、大分でもわたしの住む周辺の被害が一番大きかったそうだ。
確かに沿岸部は液状化してるし、近くのコンビニ前の街灯は倒れてるし
前の神社の石塔はこんなありさま。
わたし寝室にいて助かったなあ、と改めて思う。
お茶でも飲もうとキッチンに立っていたら、食器棚の下敷きだ。
リビングでテレビ見てたら、モノが倒れてくる有様にパニックになり、恐怖のあまり窓から飛び降りてたかもしれない(笑)
そいで、「老女、地震で6階窓から飛び降り重症」とかテレビに出てるかもしれんし(ありえ過ぎて笑えん)
そうこうしてると、Eちゃんがコーヒーとサンドイッチを買って助っ人にきてくれた。
なんと、この優しい気づかい!
キッチンめちゃめちゃで水も飲めなかったから、コーヒーはありがたかった。
2人で倒れた棚を持ち上げたり、食器の破片を集めたり
大半の食器が全滅!
ああ、お気に入りの器が…泣
身代わりになってくれたんだね。「今までありがとう」
あとでY子もチャリで駆けつけてくれ、3人で片付けが始まる。
こんな時でも3人いると明るく、片付けも冗談言いながらワイのワイので楽しめるから、ほんと気が楽になる。
食器棚はもう下におこう、とか、この棚は外そう、こっちの方がいい、とかアイデアも出てきて、掃除番長のY子の指揮下、まあサクサクと動く、片付く。
部屋からベランダまで!
で、わずか半日でこの通り。
高い棚は撤去したダイニング
前より綺麗になったリビング
食器棚は下に設置
残った器たちは大切に収納。
キッチンも整い
お見事!
2人の活躍に本当に感謝,感動なのです。
離れた地で心配していた相方にも写真送ると、心から安心したようで、感謝していた。
お疲れ様でわたしの手作りパスタで遅いランチ
まさか、この日ランチできるとは思わなんだ!
今回、怖かったけど、改めてしみじみ感じたのが、人のつながりほど大切なものはないということ。
わたしは一人でがんばるタイプじゃなく、人に助けを求めるのが全く抵抗がない人なので、こういう時は人の好意に素直に甘えることにしているけど、即、答えてくれる2人の存在は、ほんと心強かったです。
逆にわたしが手助けに行こうかと、知り合いに声かけたけど、みなさん「あんたんちほどじゃないから」と断られた(笑)
モノは大幅に壊れたけど、これはわたしの中でモヤっていた断捨離を潔くやってくれたんだと、これもまたスッキリ。
相方は帰ったら耐震をすぐやってくれるそうだけど、その前にこの際、大幅にモノを処分し、倒れたきた棚たちを思い切って清掃センターで引き取ってもらうことにしました。
何が起こっても不思議じゃない今、未来の余震や南海トラフがくることに怯えるよりも、一応備えをして、「今」に集中して楽しむことが一番大切なことだと気付かされた、火事ならず、地震の功名でした。