台風一家の今日、9月28日。
この日、銀行の一室で、不動産屋さん、行政書士さん、銀行の方が立ち合いのもと、「風の家」の決済が行われた。
互いに手続きのための書類を書き、印鑑を押し、買い手のOさんご夫妻に鍵を渡した時から、「風の家」は正式に売却され、持ち主が変わりました。
この日、たまたま有給だった相方さんは、鍵を渡したときに、初めて「ああ、もうあの家には入れないんだ」と初めて実感したという。
わたしは、正直、そんな感慨もなく、寂しさも全く感じず、ただただ大きな安堵感に包まれた。
大型台風も切り抜けて、無傷のままOさんに引き渡せたことに本当に安心し、すべてのことに感謝しかなかった。
13日に最後の荷物出しをして
手伝ってくれたみんなと
前日はお掃除しながらのお別れ
鎮まりかえった家とお別れしました。
わたしにとっては実家であり、生まれ育った場ではあるのだけど、むしろ「風の家」としての思い出の方が強い。
思えば、両親不在の家を管理し、週末ハウスとして使い出した、2008年5月に、風の通り、風が強い家を「風の家」と名付けた。
この時代のブログを振り返ってみると、週末ハウス、みんなの家としての、田舎の家づくりにイキイキと向かい、夢中になっていたわたしたちの様子が見える。
相方がピザ窯を作ってから、この田舎の家に人が来るようになり、ギャラリーとしての使い方もアリかも?と友人を巻き込み、初めて試みたイベント。
「風の家」初プロジェクト
「はな・花・華」展始まりから終わりまで - スローライターの気付き
から始まり、
大好評だったフリマ報告 2 - スローライターの気付き
そのあとの姉のキルト展を終えて - スローライターの気付き
さらにクオリティが高くなった「花とケーキと器」たち報告 - スローライターの気付き
からの〜
ついには2012年のゴールデンウィークに、思ってもみなかったカフェ&雑貨プレオープンから本格オープンへ - スローライターの気付き
以来8年間の間に、どれだけの多くの人たちが訪れてくれただろう。
この家でしかやれなかった様々なイベントをどれだけたくさんの人たちの協力で、
どれだけこなし、成功させ、喜ばれ、喜び楽しんだだろう。
もう、これはわたしたちにとっては最高のギフトであり、最高の作品であり、心に残るレジェンドとなった。
この場を借りて、「風の家」に関わってくださったすべての方々とのご縁に心から感謝します。
本当にありがとうございました。
夢を叶えてくれた「風の家」は、
わたしが望んでいた形通りに、元気な姿のまま、
それはそれは素敵なご夫婦にもらわれていきます。
ほんとうにありがとう、「風の家」
いい家でした。
2人で外した手書き看板を手に「サヨナラ」
我が家の家宝です。
by Kana Fujiwara