「ヒュッゲ」という生き方

デンマークの国には「ヒュッゲ」という言葉があります。

 

最近、読んだ本の中で、その言葉のほんとうの意味を知りました。

 

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著者はイェンス・イェンセンという日本の鎌倉に住むデンマーク人。

 

 

ヒュッゲ(Hygge)という言葉は、

他の国の言葉に置き換えられないデンマーク独自のものらしいのですが、

 

しいていえば、

 

温かく、穏やかで、ほっとして、くつろいで、

のんびりして、癒されて

安心できて、ナチュラルで、心地よい

 

 

そんな時間だったり、空間だったり、

モノだったり、コトだったり

風景だったり、人だったり、

そして、心の持ち方だったり。

 

「楽しい」とは、ちょっとちがうもの。

 

デンマークでは、日常にこの言葉を使っているそう。

 

ヒュッゲなカフェだね、

ヒュッゲしたいね

ヒュッゲなモノだね

 

そのヒュッゲであることには、お金もかからず

労力もいらず、誰にでもできることです。

 

ただ、時代や時間に追われていたり、

他人や世の中の流れに合わせたりしていては、

それはなかなか、ヒュッゲではいられない。

 

 

世界幸福度2位のデンマークの国の人が、

52位の日本で暮らしているのはなぜか?

それは、ヒュッゲは日本古来からあるもので、それを知って、見つけけたからだと著者は伝えています。

 

例えば、

温泉に入ってほっとゆるんだり、

タツに入ってミカンを食べたり、

縁側で日向ぼっこをしたり

みんなで囲んでお鍋を食べたり

囲炉裏や火鉢、お花見、紅葉狩り

 

昔から、たくさんのヒュッゲがあるけど、

今の日本人は忙し過ぎて気づいていない。

だから、あえて大好きな日本で暮らしながら、

ヒュッゲを伝えたい、と。

 

 

この本を読んだとき、

 

ああ、

わたしはずっとこれをめざして、

追い求めていたんだなあ、と気づきました。

 

ヒュッゲで生きること。

ヒュッゲで在ること。

ヒュッゲを創りだすこと。

 

それは、きちんと「じぶん」でいて、

どこに居ても、なにがあっても、

 

ほんのささやかでも

 

心穏やかな時間を過ごし、

心地よい場をつくり、

気持ちいい人たちと触れ合い

心豊かに暮らすこと。

 

かんたんそうで、むずかしい、この生き方。

 

だけど、とても大切で大好きなこと。

 

この歳になり、やっと

日常も、じぶんも

住まいも「風の家」も

 

「ヒュッゲで在ること」に近づいている気がします。

 

 

 

 

ひとりでいる時のヒュッゲは、

ささやかなティータイムで♫

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