子どもの習性というのは実に素晴らしい。
未来(さき)のことを憂うわけではなく、備えるだけでもなく、過去のことに学ぶわけでも、省みることでもない。
ただただ「今」のこと、目の前のことだけに集中する。
あとに晩ご飯がひかえていようが、「今」食べたいものを食べる。
服が汚れるなど「先」のことは考えずに「今」やりたい泥遊びに夢中になる。
明日、早起きしなくちゃならなくても「今」夜遅くまでゲームをしている。
よく言えば「今に生きる」のだけど、悪く言えば「欲のままに生きる」とも言える。
そんな子どもの習性を持つ人が我が家にも約1名いる。
みごとに「今」食べたいものを食べ、「今」したいことをして、「今」できることだけに集中する。
そのハンパない自由さをかたわらで見ているわたしとしては、歯がゆくもあり、反面羨ましくもある。
それは昨晩のこと。
夜10時前に帰宅した相方。
シャワーを浴び、夕飯のカレーを食べ、一息つくともう10時半を回っている。
翌日は土曜日だというのに朝イチから出勤し、午後イチから愛知への長期出張移動しなければならない。
そんな状態の中、強引に誘われた後輩に付き合って午後10時半から飲みに出かけたのだ。
い、今から?
明日出勤で出張なのに?
一応引き止めはしたけど、でもまあ、お付き合いもあるし、たまにはハメも外したいだろうから、楽しんでくればいい。
ただし、
「明日出勤のち出張だから飲み過ぎないようにね!」
と釘を刺した時点でわたしは虚しさをおぼえる。
きっと無理だろうから。
案の定、帰宅したのは午前4時半。
ほとんど記憶がないらしい。
覚えているのは後輩が何度も注ぐウォッカを飲み続けたこと、
その後輩におごったこと、
スナックに来ていた「フィリップ」とやらの外国人といろんな話していたこと、
くらいらしい。
そして、朝起きたら疑問だらけのようだ。
「どうやって帰れたんだろう?」
「なんでウォッカとか飲んでたんだろう?」
「なぜアイツにおごったんだろう?」
「フィリップって誰だ?」
「なぜあんなに英語でペラペラしゃべれたんだろう?」
「なんで僕は学習しないのだろう?」
で、楽しかったの?と聞くと「とても楽しかった」と。
なら、ヨシとしよう。
その場が楽しければ、どうして相方が「その先」のことなど考えられようか?
なんせ「今」に生きる人だから。
やっぱり懲りずに朝から
「気分が悪い、会社いけない、吐きそう…」
と大騒ぎ (ーー;)
わたしは足をさすったり、レタスたっぷりのスムージー作ったり
コーヒー飲ませたりしても、この状態…
起きろーーー❗️
やっと会社に行かせ、帰宅しても、まだ気分悪そうな相方をやっと送っていき、出張に出させ、
「忘れものない?携帯持った⁈」
「あ、忘れた」で戻り、やっとこさ出発。
とても出張行くようには見えんけど… (^^;)
きっと電車での中では爆睡だろう。
夜10時前、早速写真が送られてきた。
どうやら食欲は回復したらしい。
それにしてもすごいわ、この人 (-_-;)
と、改めて思う。
ビビリのわたしなんかさすがに「仕事と出張」前に遊べない。
あ、〆切前に映画は行けるけど(笑)
そういやその時、相方はしつこくわたしに忠告する。
「原稿は書けたの? ぜんぶ終わったの?」
結局、似た者同士か?🤣
それはそれでお互い飽きなくておもしろいかも…(笑)