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奥の間のお客様

風の家には、客席以外にもう一つ「奥の間」の席がある。

厨房のある作業場に設けたテーブル席だ。
友人たちは、客席を通り越してこの厨房席にまっすぐやって来る。

友人でなくともお客様から「友人」になった方もいて、その人たちも今では奥の間にやって来る。


土曜日には、その席のお客様が2人訪れた。

お一人は風の家開店当時から、ふらりと1人でやって来て、Facebookで紹介してくれ、風の家を多くの人に知らしめてくれた恩人の男性、Kさんだ。

Kさんは、現在、東京と竹田市を往復する生活で、NPOも立ち上げて未来の理想的な「村づくり」に向かっている人だ。
ライフワークで絵を描き、風の家にも素敵な絵を何枚か描いて送ってくださった。

そんなKさんが短い帰郷をして東京に戻る途中に、風の家のランチを食べに立ち寄ってくださった。
積もる話しもあるだろうからと、さっそく奥の間へお通しする。


(還暦過ぎているとは思えないほど若っ)



Kさんと話しに花が咲いていると、あるお客様がチャイムを音らして訪問(カフェのお客様はふつうチャイムは音らさない)。

訪問者は、地球の裏側パラグアイから帰国したばかりという農業青年。
実はお客様ではなく、わたしへの届け物をパラグアイから持って来てくださったのだ。

当然、この方も奥の間へ。


風の家に来るまでの経緯を聞いて驚いた。

Mさんは栃木出身のトマト作り青年。流れ流れて(そのへんは中略 笑)豊後大野市三重町の農業法人に技術者として入社。しかし、組織に合わず、縛りのある日本の農業体制にも合わず、外国への移住先を探していたところ1冊の本に巡り合う。
パラグアイに住む」という本だ。その本に感動し、移住先をパラグアイに決め、Facebookで、パラグアイに関係者はいないかと呼びかけた。それにヒットし、コンタクトして来たのが、なんと!パラグアイに住み、以前ステビアを育てていたこともあるわたしの従兄弟だった!

その従兄弟を頼り、彼は単身パラグアイへ。そこで彼が三重町に住んでいると聞いてえらく驚いた従兄弟は、Mさんが帰国の際、三重町でカフェをやっている従姉妹に、大好物のチーパを持って帰ってくれと頼んだというわけだ。

チーパとは、パラグアイの伝統食でトウモロコシとチーズで作ったチーパ・グァス(Chipa Guazu)を軽めにしたスナック。もうわたしが大好きだったものでパラグアイにいた時はしょっちゅう食べていた。



それが届くよと、前持って従兄弟からFacebookメッセージで知らされたものの、何がなにやらわけがわからないでいたけど、その経緯を聞いて、驚くやら、喜ぶやら!

これもネットが結んだ不思議な「縁」なんだね〜


しかもMさんは初対面とは思えないほど、同席したKさん、相方ともすんなり打ち解けて、農業の話し、南米から相方が協力隊で行った中米の話しから、今後の日本の話しまで多いに盛り上がってしまった。


Mさんは来春からパラグアイに行き、もう永住権を取るという。

「それまでにまた遊びに来ます」といい、Kさんは東京からネパールへ行くので、また寄りますと言って二人のお客様は帰って行った。


いつもながら風の家が引き寄せるお客様は、濃い人が多い。
そして、なぜか同じ気質(エネルギーの質)を持っている人が多い。

会うことが必然で、その出逢いがいずれ何かに何処かにつながっていく予感のように。

おかげで前向きで、気持ちいいエネルギーに包まれながら濃密なひとときを過ごすことができた。