健康のために始めた相方の自転車通勤。
痩せたかどうかはさておいて(笑)、相方はすっかり自転車の魅力にハマってしまったようだ。
朝、雨が降って乗れなくなるとガッカリするほどに。
先日も早めに帰ったからと、夕飯前に1人で高崎山近くの田ノ浦ビーチまで走りに行った。
昨日も帰宅後走ってくるというので、「いいな〜」とつぶやいたら「じゃあ、一緒に行こうよ!帰りになんか食べればいいじゃん」
「それイイね〜」
と、また軽いノリでカンタンに決まり(笑)、夜7時過ぎから田ノ浦ビーチまでツーリングへ。
昨日は蒸し暑かったものの夕暮れからは、涼しい風が吹き、海に近づくに連れ気持ちよさと、美しい風景が増してきた。
別府に続く海沿いの道、10号戦は自転車用と歩道が広く確保され、走っていてとても快適だ。
とはいえ相方はクロスバイクだけど、わたしはミニチャリ。
着いて行けるか心配だったけど、相方からピューッと抜かれながらもマイペースでこいでいたら、整備された海岸通りと心地いい海風のおかげでスイスイと走れた。
早くもビーチに着いた相方は公園内を端から端まで往復して、なにやら楽しそう♪
わたしもこのミニチャリで後に続く。
近くにあるけどあんまり来たことなかったが、人工とはいえ、この公園はとても気持ちいい。
駐車場は無料。水泳もできて、板張りの歩道にベンチが点在し、パームツリーが風になびいている。
冷房完備のガラス張りの休憩室にはトイレや自販機、施設内外に椅子とテーブルも備わっている。
ここでしばし休憩。
闇が深まり、別府の夜景が輝き始める。
暮れ始める夕闇の中で、潮風に包まれながら、なんだかとても満ちたりた気分だった。
「幸せだな〜」とつぶやくと、相方が「幸せだね〜」と答える。
家があり、仕事があり、友人がいて、共に過ごす人生の同志がいて、こんなにも豊かな環境の中でいい時間を持てる。
これ以上、なにを望むことがあるだろう。
今ここでこうやって生かされ、ここにいることが、完璧なことのように思えた。
車のように前だけ見て突っ走るだけでは、見えないものがゆっくり見えてきた。
そんなとても大切なものに改めて気付かされた、夜のツーリングだった。
追記
帰りのトンカツ屋で、相方はご飯4杯お替わりした。彼がこれ以上ないほど至福だったのはいうまでもない。