ツイてる雑貨たち

最初に「風の家」を始めるときに、カフェだけじゃなく、雑貨を置こうと思ったのはわたしにとって、ごくごく自然なことでした。
だけど周囲の反応は、「なぜ雑貨?」「経験のない素人が?」「こんな田舎で大丈夫?」
と、いうもの。
当然の反応でしょう。
雑貨が好きというだけで仕入れ方も知らず、ルートだってないし。
じぶんでも不思議なんだけど、それでもどうして「できる」と思ったんだろう?
それはたぶん、「好き」が先に来て頭で深く考えてなかったからだと思う。(ま、カフェを開くこと自体深く考えてなかったですし(笑))
それは素人である強みと、自らがオーナーであることの強みです、きっと。
失敗したら止めればいい。とにかくやりたいからヤル。
ここが常に原点だったように思えます。
だけど、雑貨扱って大正解でした!
いまや「雑貨」目当てだけにお客様が来てくれて、「ついで」にカフェして行くお客様もいらっしゃるほどですから。
オーダーしたあとも少々遅くなっても、雑貨見ながら楽しんで待っててくれるます。
先日なんか、遠い海の町からたまたまこの町に来たお客様が、「雑貨屋あるって聞いたんで…」と訪ねて来て長居してくれました。
そのお客様が雑貨を見ながらつぶやいた言葉は、
「あ〜、ずっとここにいたい」
でした。
これは雑貨屋冥利に尽きるありがたい言葉です。








なんでただの素人がこんな雑貨を集められるかというと、これはもうツイているとしか言いようがありません!

わたしが唯一仕入れているのは、北欧の木で丁寧に作った製品を安く売りながら、きちんと人間味のある対応をしてくれる小さな小売り店、T社からのみ。
数多くのネット小売り販売から、「ここは誠実だ」と直感で見つけた店でした。
そこ以外は仕入れたことも、買い付けに問屋街に行ったこともありません。
とってもありがたいことに、わたしが動かずとも、雑貨が向こうからやって来てくれるんです。

手作り作家さんが「置いていただけないか」と持って来てくださったり、従姉妹の職場にアウトレット商品が集まるので安く譲ってくれたり、それに海外を行き来する友人、旅行好きの友人が商品を買い付けてくれたり…
中でも一番頼りになる現地買い付け人は、相方さん。
なぜか、「風の家」開店時期から上海出張が始まったんですから(笑)

今回も土日の休みにはわたしとLINEで写真のやり取りをしながら、「こんなの探して」とか、「こんなんどう?」とか話し合いながら買い付けをしてくれています。



(共産圏ならではのレア物)




(わたしのリクエストで探してくれたネジ巻きパンダ時計!)




(きゃ〜!レトロマグ♪ )


いまや一緒に行く中国語堪能の先輩も巻き込み、安い店と交渉するほど、エンジニアならず立派なバイヤーです(笑)
なにより、買い付けを楽しんでおもしろがってくれるのがうれしいんです♪

そんなツイてる雑貨たちが縁あって「風の家」に来てくれました。
わたしの仕事は、それをどう見せて、嫁がせて行くか?
それこそわたしが日常でもやっていた大好きな「しごと」です。

うちの雑貨は「なんでもあり」が売り。
器、アクセサリー、生活雑貨、手作り、外国品などがひしめき合い、店じたいがメルカド(市場)みたいにゴチャゴチャしていて、お客様はまるで宝探しのように興味しんしんになってくれてます(笑)

次はどんな雑貨との出会いがあるのかな?

相方さん、次回は台湾とか。初めての地で今度は一人なので少々不安ではあるけど、相方さんのことだからきっと開拓してくれるかな〜
…って、ちがーう!
買い付けじゃなく、出張に行くんだった(笑)