新しい風

相方さんとこれからのビジョンについて、事あるごとに話し合うのだけど、いつもたどり着くのは、「個」の連帯ということ。

例えばわたしが今までやって来た仕事も少し似ている。
フリーのライター、フリーのカメラマン、フリーのデザイナー、その「個人」を繋ぐフリーのディレクター、または編集者やプロダクションがいて、一つの「仕事」が生まれていた。
だけど、繋ぐ側が大手の組織(編集者やプロダクション)になると、そこに対等さは生まれない。
発注者と受注者、つまりお金を払う者とお金を受け取る者になる。
となると当然、発注者は「エラソー」になる。
そこに「共同作業」も「自由」もない。
そしてモノを生み出すためのプライオリティは、まず利益が一番。
どうしたらお金が入るか? どうしたら売れるか? どうしたらウケるか?
そこをまず原点にして発想が始まり、制作が行われる。

その息苦しさから、もっと自由になりたかった。

発注者受注者ではなく、異種の個が交わり、手を結び、そこから何かを生みだしたいと思ったのが、「風の家」の始まりだった。
イベントでは多くのいろんな「得意技」を持つ人と手を組み、たくさんの人たちに喜んでもらえた。

発想の原点はいつも「喜んでもらう」こと。
どうしたら喜んでもらえるか?
そのためには何をしたらいいか?
その代価はいくらにすれば気持ちよく払ってもらえるか?
「風の家」を作るときも、そこを基本に少しずつ、作り上げていった。

それが今、やっと外に向かっている気がする。
わたしたちが動かずとも向こうから、「一緒にやりませんか?」の声がかかってき始め新しい風を吹かせている。

今回、行われたアロマとのコラボもまた、そんな新しい試みだった。



(急遽生まれたアロママッサージの部屋)


マッサージに付けるお楽しみメニューをアロマテラピストと真剣に考えて生まれたのが、これ!


(女子が喜ぶデトックスメニュー)


オーガニックの盛りだくさんサラダと、体を温めるコトコト煮込んだ塩麹入り野菜スープと、豆乳ショーガ寒天 、1週間漬け込んだ酵素ジュース、そしてベーグル、ワインパン。このセットに飲むサラダと言われるマテ茶が付いて700円

これを出したとき歓声が上がりましたよ〜!
サラダやスープの単品注文も入りました。

注文してくれたのは、リコーダー演奏家の方々たち。
ありがたいことに「風の家」をいつも練習の場に使って下さる。
こんなんがあったらいいのに…というじぶんたちの思いをメニューにしたら大層喜ばれた。



(もちろんリコーダーのミニ演奏会も)



森のギャラリーDAR VIDA(ダルヴィーダ)でのイベントもまた、異種のモノ、食作り手が集い、DAR VIDAという場から一つの作品を生み出した。




(ポテトもポップコーンもコンニャクも豆腐も素材からすべて手作り。しかも無料で食べていただくために持参)


この作り手のご主人は元、第一線で活躍していたエンジニア。45歳から奥様と自給自足を始めてすでに10年以上経つそう。

現役エンジニアの相方さんと話しが弾んでました。
横で奥様が「仕事辞めちゃいなよ!お金なくても暮らせるよ〜」と元気なエールを送ってくれまして…(笑)

こちらは「風の家」の作家さんでもあるMさんから提供された米粉マフィン!


(どれも絶品!美味しかった〜♪)




(初めて会った人とは思えないくらい互い互いに話が弾んで)



モノを作り、暮らしを作り、楽しんでいる人たちを結べば、いろんなおもしろいことが始まる。

こんな場がたくさん出来たら、お金や原発に依存しなくても、もっと豊かな世界は広がっていくと思う。