バリから一転

旅行の疲れを取る間もなく、朝5時起きで、まだ真っ暗なうちに取材に出かける。

南国のビーチから、明けの豊後水道へ。




いまが旬の関サバ撮影と現場取材のために、船にも乗りましたがな…





かろうじて晴れてはくれたけど、波が高いのなんのって!





海にはすでには何隻もの船が漁に出ていた。




関の1本釣りといわれるように、佐賀関漁場で、1本釣りして、生き絞めしたマサバだけが、「関サバ」というブランドが付いた高級魚となる。

船の中から疑似餌を付けた糸を1本海に垂らすだけが1本釣りなどと思っちゃいけない。
1本は垂直に落とさなければいけない。その垂直さを保つためにも、船を微妙に動かしながら調整を続けるのだという。

だけど、この1本釣りができる漁師の平均年齢は70歳とか。
後継者はほとんど少ないという。

この技術は1年や2年じゃ、とても出来上がるものじゃない。
年々、マアジもマサバも少なくなっているというし、こうなると存続の危機だ。

どうするんだろう?
もっと危機感もって考えろよ、大分!


それにしても、今日の荒波ったらハンパない。目線と同じ高さに波が上がる。
寒風の潮風にさらされながら、波しぶきを受けながら船は大きく揺れる、揺れる!!
イタリアの座礁事故が思わず頭によぎったよ


確かにこんな漁が日常じゃ、後継者もむずかしいわな〜

「時にはこんな撮影、楽しくていいですよね」
と言ってたカメラマン氏も「吐きそう」と、すでに真っ青だったし。


(無断撮影、掲載ごめん! Sさん)


船降りるときには、
「カメラマン史上一番過酷な撮影でした」って(笑)

でも、だからこそ、この水揚げですよ!



どうよ。
寒さで身が引き締まり、荒波にもまれてアブラがのった旬の関サバの活き造り!




そして、関サバ鮨!



あ、りゅうきゅうどんぶりもね!

もちろん、撮影が終わっていただきましたわ。
早起きと、過酷な1時間の船乗りがあってこそのご褒美ですもの。

新鮮でふくよかな身は食べごたえがあり、ほんのりと甘みもあり、ウマイのなんのって!

いっやあ、バリもいいけど、大分もいいよね〜