ただいま帰国

常夏のバリから極寒の日本に帰って来ました。

いま、このブログ記事は帰りの機内の中で書いている。
時間は午前5:30。
帰国してネット環境が整ったら、UPしようと思う。



(見よ、この美しい朝焼け!)




本来ならホテルの部屋からUPできるはずだったのに。
ネットが通じるというから、アイフォンからもネットできるよう相方がいろんな機器を持たせてくれて、その方法もていねいに教えてくれたからバッチリのはずだったのに…現地に行けば設備が整っていなく、部屋ではできないという。
天下のグランドハイアットとあろうものが!

前情報なんてまったくアテにならない。
ついでにまったくアテにならなかったのが天気予報。
インターネットの予報を見ると、バリ島はこの時期、雨季で連日雨だという。
着いた日の夕方は確かに雨だったけど、わたしも、一緒に行った友達も晴れオンナだったせいか、翌日からはピーカン!
暑いのなんのって!

おかげで素晴らしいプチバカンス日和となった。
それにネットが使えなかったことで、日常と離れ、仕事も日本のことも頭から抜けたのはあんがい良かったのかもしれない。
メールをチェックし、仕事を気にしながらじゃ心置きなくではなく、心を置いてしまうものねー。

「どうぞ日常をお忘れ下さい。ここはバカンスのバリです」

と、めいっぱいホテルのムードは言っているし。
それにしてもこのホテル、広いのなんのって…毎回、ホテル内の地図見ながらウロウロ迷ってしまうほど。











ホテル内にはもちろんプールも




プライベートビーチも完備なわけで





こうゆう所でゆっくり滞在して、日光浴やテニスやスパや読書をしながら、ホテルライフを楽しむのが、本当のお金持ち。
もしくは老後を楽しむ老夫婦か、もしくはコツコツ働いてお金を貯め、年に1回ドーンと休みを取ってバカンスを謳歌する若者たち。
それもほとんどが欧米人。

スケジュール内に、あれもこれもと観光巡りやショッピングや土産買いにあくせくする貧乏くさいのが、アジア人。
それも、主にニッポン人。

ええ、当然わたしも貧乏くさい日本人なわけでして、めいっぱい楽しませてもらいました。
ただし、あくせくは止めてわたしなりのペースだけど。


たくさん食べて、


(しかも朝っぱらから)




(屋台の)



ナシゴレンから)



(ミーゴレン 70円!)


おしゃれなレストランの



(おしゃれなグリーンカレーも)




(アイスティーも)




(パスタも)




(フレンチも)



ただし、おしゃれ、ゴーカ系はわたしのサイフから出ていませんが…。


買いものもわたしの大好きな雑貨天国、エスニック天国なので、その多さに混乱するほどだった。
特にウブドという村に行ったときなんか、ここに一生住んでもいいと思ったくらい(笑)
ガジュマルや豊かな緑の樹木の並木道の両脇に、雑貨とアクセサリーと布と家具とアートの店などがひしめき合って立ち並んでいる。
(あまりにも興奮して写真を撮り損ねてしまった)

店の奥も、あやしい裏通りにも小さな店がギッシリ。
そこで買うそぶりを見せようものならアリがたかるように商品を手にして、おばちゃんやお姉ちゃんがわめきながら寄って来る。
そこから始まる値段の交渉がまた楽しくて、その明るさと、いいかげんさと、たくましさに盛り上がるだけ盛り上がって、どの店でも最後は握手して別れたほどだった。

ほんとうに我ながら、どうしてこんな世界が大好きなんだろうと思う。
高級ブティックやブランドにはまったく興味ないけど、こんな土着民や混沌とした市(マーケット)には、ほんとうに惹かれてしまう。
なんだか血が湧き立ってしまう感じだ。



今回、わたしがバリで感動した二つのこと。


一つは、バリはどこまでもバリだということ。
空港に着いて湿っぽい熱帯の空気に触れた瞬間、周囲に広がるバリっぽい景観とお香の匂い。
この空気感が最後まで、何一つ裏切られることになく変わらなかった。
取って付けたようなビルや、風景に似合わない看板や、趣味の悪い豪邸もなく、風景が「バリ」一色で統一されているのだ。

街も市も田舎も自然も寺も、そして人も。

都市計画や観光戦略があるとは思えない。
この混沌とした中でブレないものがあるとしたら、神々の国と言われるだけあって、信仰なのかもしれない。しかも自然の中に神々を見ている。
雑貨の一つ一つに、絵画や、オブジェにも日常の中にも感じる。


(ガジュマルを守るため布が巻かれている)



(供えものをして)




(祈りを捧げる)




(湧き水で清め)




(食べ物を捧げ)




(また祈りを捧げる)




(信仰は子どもの頃から普通に教えられる)




(店先に必ず置いてある花かごとお香)



そして、もう一つは人々の驚くほどの語学力だ。
日本で英語を話す人は一目置かれるけど、そんなのはこの国に来たら目じゃない。

NOVAもスピードラーニングなどに頼らなくてもすべてが独学だ。
正しい文法じゃなくても、ブロークンでも何とか通じればいいというキアイがある。
おしゃれやセンスを磨くための語学ではなく、生きていく上での必須科目のようだ。
特にマネーに関して。

この観光の国が外貨を稼ぐしかないのはわかるけど、それしてもタクシーの運ちゃんから、露店のおばちゃんから、メイドのお姉ちゃん、土産物屋のおっちゃんまで、英語はもちろん、日本語、中国語まで扱うのは驚く。


(バナナヤスイヨウマイヨ、カッテカッテ)

だからおかげで行く先々、日本語と片言の英語で通じてしまう。



今回は思わぬタダ旅をプレゼントされたわたしだから、幸運はみんなに回さなきゃと、この底抜けに明るい国に外貨をいっぱい落として、お土産をたんと仕入れて来ましたよ。


相方さんはすでに昨日から、これまた、たくましいエネルギッシュな街の上海に移動。
そして、わたしも日常に帰ります。

明日、朝6時から取材だって…(泣)