わたしがお気に入りで長年通っている店には、共通点があります。
それは、
個人商店で、顧客をとても大切にしていること。
いつもお客様が喜びそうなサービスを考えてこと。
働いている人が笑顔で楽しそうなこと。
例えば、この美容院。
「叶(カノウ)」
小さな美容院ですが、イケメン3人とかわいい女の子4人が働いて、常に店はお客様でいっぱいです。
それも年配のお客様から若い子まで。
この店の若き店長のコンセプトは、「従業員が楽しく働ける店」なのだそう。
「まず、ぼくたちが楽しくなければお客様を快適にできないからです」というのが、店長の考え。
どうです?すてきでしょう?
わたしのコンセプト、「じぶんが喜ぶことで人を喜ばせたい」と同じものです。
だから、ここの従業員さんたちは常に笑っていて、楽しそうだし、店長もいばってない、仲間という感じです。
それに顧客をすごく大切にして、毎月DMならず、手づくりの新聞を発行したり、
いつもお客様へのサービスや、髪のためにいいことを考えて、いろんな商品を取り入れたり、努力やアイデアも並み大抵じゃないのだけど、それさえ楽しそうなんですね。
「こんど、こんなサービスを考えたんです」
「こんどすごくいいシャンプーを取り入れたんですよ」と、うれしそうに話してくれます。
聞いているこっちまでうれしくなってくるほど。
今回もカフェマシンを購入してドリンクメニューを増やしたそう。
会員カードやDMやらに、きちんとお金も手間もかけ美しくしているのが、伝わってきます。
美容空間 叶(カノウ)は、「あなたの願いを叶えます」という意味からのネーミングです。
もう一つ、同じように長年わたしが化粧品を愛用している「エステサロン」があります。
ここも姉妹が開く「SUORE(スオーレ)」という(イタリア語で姉妹という意味だそう)自宅サロン。
自宅ったってマンションの1室でもなければ、座敷でもなく、これですよ、これ。
ここはパリかイタリアかと見まごうほど、
すべてがインテリア雑誌のグラビアのような家で、ここで生活しているというから驚き!
そこで美人姉妹が、本当にていねいに一人一人の顧客を大切にしているのです。
ご主人の弟さんがデザイナーとかで、サロンで使用する小物もすべてが統一、洗練されて客の気分を豊かにしてくれます。
この姉妹を指導した関東在住の先生が開発したという洗顔と美容液をわたしは長年愛用しているのだけど、昨日訪れて5周年を迎えたと聞いて驚いた。
最初は取材で行ったのだけど、そのときからもう5年とは⁈
「ほそぼそだけど、ほんとうにいいお客様の恵まれて」とHさん。
ここまで続いてきて来たのは、エステの技術もさることながら、Hさんのやわらかで楽しそうな雰囲気と、ていねいな対応、そして美を作るのにふさわしい、この美しい「場」によるものでしょう。
ここの二つの共通は営業しない、自然体の営業。そこに偽りがなく、ただ喜んでもらうことだけを考えていることが、そのまま営業につながっているのです。
そういうところは「場」をつくるんですね。
もう一度行ってみたいと思わせる「磁場」が、人を引き寄せているのです。
きっと。
こういう店って、やっぱり「個」がしっかりしていて、オリジナルなんだな。
まず「利益」ではなく、まずいい意味でじぶんが楽しいと思えること、そして喜ばせたいと思うこと。
思えば、わたしの好きな店ってみんなそうだわ。
あの小さな映画館も、田舎のカレー屋も、近所の甘いもの屋も。
こうゆう店が、きちんと生き残って行くんだろうな。