正月3日は、薪ストーブでお世話になったAさんご家族と森のギャラリーDarviaのオーナーS先生を招待して、和やかに歓談する予定だった。
いや、確かにご招待はできて、お料理も何とか間に合いはしたのですけどね…
本当は、もっといろいろスムーズにいくはずだったのが、 日頃以上にバタバタしてしまったのには、かなり反省。
それも、ひとえにこのイレギュラーが邪魔をしてくれたから…
昼に遊びに来たじいちゃんばあちゃんの車に乗って家に帰るはずだった「あの子」が…
ガンとして帰らないと言い張り、しっかり居座って食事会にもちゃっかり参加してるし…
苦肉の策で相方が「子守」を呼んだ。
ネットでレンタルしたアニメをiPhoneからテレビに飛ばして、料理の間とお客様がいる間に、「子守」をさせた。
子守は「ティンカーベル」「トイストーリー」、そして「ポニョ」。
それでもさすが4歳児。集中力は続かず、取り合ってくれないとグズるわ、叫ぶわ、飛び跳ねるわ、甘えるわ…挙句は泣き出すわ。
おかげで、予定していた2品の料理はできずじまい。
申し訳ない宴に終わったけど、寛大な方々のおかげで何とか楽しんでいただけたよう。
しかし、お客様が帰られたあと、翌日相方もわたしも仕事なので市内に帰らないといけない。
片付けもそこそこに済まし帰ろうとすると、「まだ早すぎる!帰りたくない!」とダダをこねる。
「じゃあ一人で残りなさい、ぼくらは帰るから」
と相方が言い放つと、それから約20分間、けたたましい声で号泣し続けた。
まあ山の一軒家だからよかったものの、これがマンションなら、きっと通報されてるだろうほどの見ごとな泣きっぷりだった。
しかし、帰りの車の中でiPodでふたたびポニョを見せながら帰ると、すでにキャッキャと笑っているし…
家に帰り着くと、わたしらに振りかえりもせず、
「ママー、帰ったよー」
つくづく子どもって、「今」を生きてるんだなーとあらためて実感するやら、感心するやら…
マンションに帰り着くとさすがに二人ともぐったり。
その後、静けさと平穏さをしみじみと、かみしめた。
「Yちゃんはおもしろくて、可愛いかったけど、お泊まりは、あと3年後でいいわ…」
そう呟いたわたしに、即座に相方が言った。
「いや、10年後でいい」