「日本が初めて海外にブルドーザーを持って行ったとき、大切な試運転に肝心なブルドーザーが動かなかったんだ。
そこに現場から叩き上げのベテラン技術者が現れてね、機械の不具合を見つけるなりニヤッと笑い、修理をして一発で動かした。それで日本のブルドーザーの性能が認められ、世界に普及して行ったんだ。
その人は今、現役を退いた後、途上国を回り、メンテナンスをして機械を動かし続けている。
そのエンジニアが、僕の理想なんだよ」
トランクいっぱい備品と工具を詰め込んで、社運を背負い、たった一人でふたたび上海へ乗り込んだ相方。
修理を終えなければ、向こうで年を越すかもしれないと覚悟を決めていたけど…
今日、無事にミッションをコンプリート(完結)して、笑顔で帰って来た。
また一歩、理想のエンジニアに近づいたんだね。
そんなあなたを誇りに思うよ。
今年もいい年が迎えられそうなことに、感謝です。