好きなことの強み

        

今日、待ちに待っていた「ハーブ&ドロシー」を観た。
ごくふつうの夫婦が、ごくふつうに好きなものを追い求め、コツコツと収集を始めたのだけど、ふつうじゃなかったのは30年間に及ぶ年月と、収集した膨大な名作アートの数々。
気付けば、アートの世界を動かし、誰もできなかったアート史上初めてのコレクションを成し遂げた。
その夫婦の名前がハーブとドロシー。
このドキュメンタリーを観ていて、思わずにんまりして、じわりと勇気が与えられるのは何でだろう。
夫婦の目的はお金でも名声でもなく、ただまっすぐに好きなものを求めて、好きなものに囲まれていることがしあわせだという、シンプルな価値観が伝わってくるからかもしれない。
じぶんがなにが好きで、じぶんたちにとってなにがしあわせかを、これだけハッキリわかって、行動に移し、示してしている人ってなかなかいない。しかも、それがいつの間にか世のため人のためにもなっているんだから。
なによりすごくてステキなことは、夫婦ともに好きなことが同じで、同じ方向を見ているってこと。
好きなことって、ホントに強いなあ〜


そんなこんなの話をぺちゃくちゃ、ランチしながらお茶しながら、友人で仕事仲間のI女史とトークしながら、午後を過ごした。
Iさんとのガールズトークは彼女が話しじょうずなせいか、いつも次から次へと話題が尽きなくてホントに楽しい♪
彼女は今、カルトナージュにハマっているようで、彼女いわく、
「これをやっているときは、雑多なもろもろのことを考えずに目の前のものに夢中になれるんです。すべてリセットされるの」

うん、この感覚。わかるな〜
好きなことやっている人ってみんな、こういう感覚を知っているからで、これ持っている人ってしあわせだと思う。

わたしにとって映画観ているときってそんな感じだったけど、ケッコンして以来、ここ何年か生活やら仕事やらに追われて…ってか、こっちの方がリアルで「おもしろい」の順番が上位に上がっちゃったものだから(笑)、「次」の「好き」になかなか行動を移す体力と気力がなくて、遠ざかっていた気がする。
でもなんか、最近映画観ていて、あ〜やっぱわたし映画って好きだな〜って忘れていた感覚を思い出してしまった。

生活の中で好きなことがたくさんある方が、日々がもっと楽しいはず。
これからも、じかんが許す限り、いい映画を観てアタマをリセットしようと思う。