リビングの片隅で

以前、デカいパソコンを使っていた頃、わたしはたいそうな仕事部屋を持っていた。
一時期は、うちで一番広い部屋をオフィス替わりに使っていたりした。
PCは薄型になり、やがてデスクトップからノートに変わり始めると、だんだん仕事部屋から脱出し、リビングへと移行し始めた。
そうなると仕事部屋は必要なくなり、資料なども整理して大きな机を友人にあげたりして、部屋はゲストルームとなった。
書く仕事は北向きがいいらしいのだけど、北の部屋は暗く寒くてどうも落ち着かない。わたしは集中力より散漫力の方が強い(笑)のもあって、ザワザワしたリビングの、いわゆるちゃぶ台で仕事をするのが一番合っているみたいだ。
1台目のVAIOが使えなくなり、2台目ノートPCはますます小さくなってしまうと、もうソファに寝転んだり、ベッドに持っていったり好き放題だ。
けど原稿量が溜まってくるとさすがに腰によくない。やっぱり小さくてもいいからじぶんの机と仕事コーナー(スペースではなく)が欲しいと思うようになった。
たいそうな事務机ではなく、机はウッディな目立たない感じのもで、なにげに部屋に溶け込むようなもの。理想を言えばSACTのキャリーの机。
キャリーもベッドなんかでPCを打ったりしてたけど、基本の机はベッドコーナーの窓辺にあり、高さも低く椅子も座りやすそうだった。
もしくは、ダイニングのテーブル。ビッグテーブル(しつこい!)の片隅で仕事コーナーとか。
だけど、難しいのはその高さ。うちのダイニングテーブルは高すぎてとても合わない。
実はわたしは1センチでも椅子と机の高さが合わないと肩と頭に痛みが走り、吐き気さえするので、椅子は高さの調整が効くものじゃないとならないのだ。
となると、不思議なことにぜーんぶ事務椅子っぽくなってくるんだよね。
なんで高さ調節ができるものはハードな事務系ばっかでウッディなのがないのよ?車椅子だって竹の時代なのに、って店員に文句言ったくらい(すなおな店員さんは「そう言えばそうですね、ほんとですよねー」って妙な感心してたけど)。
そんなこんなで、いろいろ回って何回か通った末、やっと許せる範囲の椅子と、アンティークっぽい感じの小さな机を見つけた。
ついに、リビングの片隅に、ビミョーな椅子調整を何度もやってじゃまにならない仕事コーナーが誕生した。
        
        
        (昼間は陽射しがさす窓辺に)
        
        
        (夜はスタンドをともして)

なかなかイイ感じでしょ。
相方はソファ周辺でPCで遊んでいて、わたしはダイニング横のこのコーナーに。
なにげに「エア仕切り」ができていて、隅っこで思ったより快適。
これでじゃんじゃん仕事ができ……れば、いいなあ〜。