清涼剤の日

12月に入った1日目。まだ真新しい日に仕事で湯布院に行った。
初冬の湯布院は清々しく、澄んだ空気に包まれて濁ったわたしの頭の中を、スーッと浄化してくれるようだった。

 

おいしいゆずいなりと、お蕎麦食べた後、湯布院を作った両巨頭お二方の話しをじっくり聞く。
湯布院を代表する老舗旅館のお二方。
いばりもせず、威圧的でもなく、やさしく穏やか。
終始、和やかにインタビューは進んだ。
上等な本物の人たちの言葉は、光るものばかり。
これから湯布院を次いでゆく若い人たちにメッセージがありますか…と問えば、笑いながら、
「まあ、正直でいることだね。嘘や、まやかしは、すぐにばれるし続かないからね〜」
「湯布院は貧乏だから人が支えあったんだ。こんな時代だから、お金を使わずに気持ちで人が動くことができたらいいね〜」
「ケチじゃいかんけど…」
「そう、ケチじゃなくね」

こんな素敵な会話で締めてくれた。
カッコいい老人たち(失礼!)。いいなあ〜

その夜は女子会。

編集者、デザイナー、ライターの三人の女子で、おいしいもの食べて、ギョーカイのことから、仕事のことから、プライベートのことまで、ガールズトークした夜。

清涼剤のような1日に感謝です。