うちのドイツ人

最近、あまりにも忙しくて家事をしているヒマがないのでドイツ人のシェフを雇うことにした。




うそだけど(笑)。

うちにドイツ人がいるのは本当。
なぜか?
一年前にもドイツ人と、その相方の日本人女子が、家をシェアしていた。
そのせいでかわからんけど、知人を介してホームステイを頼まれることになった。
ことわっておくけど、週末の田舎家ではなく、マンションの狭い3LDKでだ。
まあ、1ケ月くらいなら…と請け負ったんだけど、さまざまな事情が発生して、もうすぐ2ケ月に入ろうとしている。
この先もどうも長引きそう。。。な気配。
前回のドイツ人男子Tに比べて(こっちは何をやらかしてもカワイかった)、今回のドイツ人Sは見事にわたしらに「気」を使わない。
態度もデカいし、プライドも高いし、謙虚さもない。
そいでもっていたってマイペース、で、インドア系(これは前回の男子にも共通)。
ただし、悪気がないのもわかる。本人はまったく無意識だ。
むしろ、本人なりに少しは気をつかっているところもあるのだろう(と思う)。
根は悪いヤツではなく、人に興味がないだけで、こうゆう性格なのだなと理解するのに少し時間がかかったけど…
このあまりもの気をつかわなさに、なぜか慣れてしまって、わたしも堂々と相手に気をつかわなくなった。
そして、気付けばそばに居ても気にならなくなり、軽口を叩くほどの仲になっている(実は今日は仕事が休みらしく、今も隣でもくもくとPC打って仕事をしている)。
それにラッキーなことに、このS氏、すこぶる料理がうまい!!
前回の勤務地では、ドイツ料理教室まで開いていたというほど。
部屋は散らかすけど、さすがに料理好きとあって、台所だけは使ったあとを残さないほどビシッと片付いている。
おかげでキッチンに緊張感が生まれ、私も料理をしながら片付けるようになった。
異文化が入ることで(何も外国人に限らず)、いつもと違う気付きがあり、こんな進化ができるのは収穫だと思う。
最初は相方と意見の相違でぶつかりあっていたけど、今では、互いに距離を取り、物理的に接点もないことで、自然体でいられるようになって来たようだ。
わたしもそれは同じ。流れに任せましょう。ま、ラストの期限は決定していることだし。
せめて、その間、料理上手な「シェフ」の手料理をいただくことにいたしましょう。

と、いうことで
初回は私のリクエストで、ドイツ版プリッツェルのようなパンを作ってくれた。


(思いっきりこねて)


(思いっきり叩きつけて)


(苛性ソーダに付ける。この時は手袋をして)


(こんがり焦げた塩味のプリッツェルパン)


(友人たちと近くの花火見学にも出かけて)

その後、作ってくれたのは友人のホームパーティに出かける際に作ってくれたマーブルケーキ。


(かなりデカい。甘さもひかえめだし)

で、昨日はヤツが休みだったこともあって、じぶんから進んで「ラザニアを作る」と言ってくれた。


(かなり時間をかけて丁寧に作るシェフ)


(見よ!このボリュームったら、この高カロリーったら!)


(けど、うまいのなんのって!)


(せめて私のたっぷり野菜サラダを添えて)


(早速、ドイツ語堪能の友人を呼んで)


10月になればすぐに、昨年ホームステイしていたドイツ人のT君がまた来るので、我が家でウェルカムパーティがある。
そうこうしているうちにハロウィンだ、クリスマスだ、年末だと、イベントがめじろ押しじゃないか。
そんなときまでS氏が居たら、この機会を活かし、ぜひ、「シェフ」の料理を堪能させていただきたい。
ついでにいつかドイツ料理教室を開いてくれないかな〜