仕事の恩恵

 

どうよ、うまそうでしょ。
先日のうなぎ取材に続き、今回はとんかつ特集だってさ。
わかりやすいなー(笑)。
前回のうなぎは、一日に立て続けに3軒取材して、おいしくいただいたのは最初の1軒のみ。2軒、3軒続くと、さすがに最後はカメラマン氏とゆずりあい、お包みしてもらったのだけど、今回は朝からとんかつだよ、とんかつ!
「この極暑のさなかに、とんかつなんて食えねー!」
なんて、言ってたんだけど(相方は横でいいなーとうらやましがることしきり)、1軒目ではしっかり、がっつり、おいしくいただいてしまった。
とんかつ屋のおばちゃん、おじちゃんも、ものすごーく感じがよく、元気をもらえるご夫婦だったから、おしゃべりもはかどり、楽しい取材になった。
2軒目の店ではとても食べきれないと思っていたら、何も言わずお店の人(このご主人もいい人)が持ち帰りで包んでくれた。
もちろん、大喜びしたのは、うちの相方。夕飯に、ヒレもローストもほとんどうれしそうに一気にたいらげた。
こんな恩恵にあずかれるわたしの「仕事」って、ほんとうにありがたい。
けど、恩恵は、なにもうなぎやとんかつだけではない。
会う人たちが、みんないい人。こんな仕事してなければ会えないし、聞けない話も聞けるし。
それに最近気付いたのは、苦手とか思う仕事の中のどれにも、得るものがあるってこと。
今、レギュラーでやっている仕事の中に、ちょっと難しい、というかこだわりが強いクライアントさんがいる。そのクライアントさんのこだわりは、日本の古いしきたりや、今、忘れ去られている道徳という教えを伝えたいらしい。
わたし、若い頃なら、ち、めんどくせーとか言ってたかもしれない。
確かに一筋なわではいかない仕事なんだけど、今のわたしには、ものすごーくためになる。
資料の修身の本や道徳の本とか読んでると、なんだ、今の精神世界や自己啓発本って、すべてここから来ているんじゃない?と思うほど、「まっとう」なことを書いていて、基本となることを日本人は教えていたのだなあと今さらながら気付いてしまう。
例えば、こんなくだり。
じぶんにとって嫌な人でも、毛嫌いせず、ふつーに接していれば何かしら得るものがある。
これ読んで、あ、仕事も同じだ、って思った。
一見、とんかつの仕事とか、どんな役に立って、何になるん?とか思いがちだけど、何かしら学ぶとことろはあるんだよね。つまり、何ごともすべて無駄はないってことだ。

あり?何書こうとしたのかな?
あ、恩恵。そう、今、やっていること、すべてに恩恵があるってこと。楽しいことも、辛いことも、すべてから、もらっているもの多いなーって、あらためて気付いたって話です。
そう、とんかつから…(笑)。