3年目、3週間ぶり。

  
(いつの間にか梅が満開)       (裏山の小路にも陽ざしが差し込んで)


金曜日の夜、街のマンションを出て土日の週末、田舎で暮らし日曜日に街に帰る。
この“二住生活”を始めて、来月でもうすぐ3年目になろうとしている。
そして、昨夜は相方の仕事が遅かったのもあって、午前0時半に田舎に着いた。なんと、実に3週間ぶり、2月になって初めての週末ハウス入りだ。
相方の出張があったり、わたしの仕事があったり、我が家のイベントが入っていたりでなかなか来れなかったんだけど、こんなに間が空いたのって3年間で初めてじゃないかな?
久々過ぎてここに来る間、家は無事なのかが少し心配になっていた。
だけど、家は静かに穏やかな状態でわたしたちを待っていてくれた。
火事で燃えているわけでなく、風で木が倒れているわけでなく、盗難にあって荒らされているわけでもなく、わたしたちが帰ったそのままの状態で在ったくれたことがうれしくて、心から感謝した。
両親がいるときは、そこに実家は在って、両親がいることがずっとあたりまえだった。だけど、両親が他界し、家を維持するようになって、この「あたりまえ」でいることは実は奇跡なのだと最近、とくに思うようになった。
何事もなく一日を終えること、何事もなく実家の家があること。
3週間ぶりだったせいか、このことにいたく感動して、前にも増してありがたく、そしてこの古家をいとおしく感じてしまった。
それで今日は朝から、神棚の榊や水を替え、仏壇や玄関、トイレに花を挿し、家に風を入れ「気」を通し、あいさつをしまくった。後で、裏山の祠にもお礼に行ったけど、いつにも増してその場は清々しい空気がただよっていた。
両親が東京に行った、3月12日がもうすぐやってくる。父の3会期と母の1会期を合同にする3月14日もすぐだ。
兄一家と親戚がやってきて、またこの家が活気づく。
そんな逢瀬が、未だこの家でできるということがうれしい。
週末ハウスとして使いながらも、この家を守ってきてよかったと思う。