変わりゆくものたち

ついに屋根が着き、美しい景観が消えた。
父が大好きだった景色だっただけに、父が亡くなった後でよかったと思う。
盆の間は工事を止めてくれと頼んでいたせいもあって、盆間は静かだったが、今朝からふたたびトントンと騒がしくなった。

遠くの山が残っただけでもありがたい。
屋根が見えないように、生垣にはアカメガシを植えることにした。

風景がかわりゆくように、いろんなことが変わってゆく。

愛すれば愛するほど、執着が出て、欲も出てくる。

もう、執着を捨て、自由になろうと思う。