やさしいカリスマ


(九重のダイナミックな草原!)



(スパにある気持ちいいカフェでランチ)



(あ、ワイナリー!)


最近、仕事で出会った二人のマダムに興味をひかれた
二人とも旅館&温泉のオーナーなのだけど、これが、ちょっとやそっとの旅館ではない。
最初のマダムは、黒川温泉、天ケ瀬に数件の旅館を持つ会長の奥様。30代から宿の女将になり、すべての旅館と従業員を統括している。
もう一人は今日出会ったマダム。壮大な九重の一角(26400坪!)を開発し、数年前からレストランやカフェ、食事処などが集まる新・観光地域を作り上げた女性(ひと)。
こう書くと、女性ながら豪胆な性格で、見かけも威圧感のある人を想像しがちだけど、このマダム二人はまったくちがう。
ちょっと見た限りではごくふつうの奥様。どちらかと言えば、人前に出るのをきらい、ひっそりと目立たず、影に隠れているような人。話をしても控え目で上品。しかもシャイで、もろ素人風。いや、たぶん二人ともいい意味でほんとうの素人だろう。だけど、自分でそれをよく知っているところが、彼女たちの賢さなんだと思う。
だから人一倍勉強し、努力する。そして人一倍謙虚で、人を大切にし、常によく気がつく。このマダムたちの共通点は、男の度胸に女性の感性を最大限に生かしていること。すべてが計算ではなくカンと心で動いている。
そう、目の前に見える利益や計算ごとよりも、見えないチカラを強く信じ、感謝をしていること。たとえば人との「縁」や、「直観」や、「好ききらい」という感情や、天のチカラなど…。
まさに、『アクエリアン革命』の人。
『アクエリアン革命』とはアメリカのジャーナリスト、マリリン・ファーガソンが80年代に書いた本だ。その本の中に21世紀は宇宙の星座でアクエリアス水瓶座)の時代。物質文明の男社会(20世紀=魚座)に終わりを遂げ、水のように、しなやかな女性の感性と透明な知性を持った人々が手を結び合い、血を一滴も流さない静かな革命が起こるだろうというもの。
21世紀になってから、ずっと世の流れを静観していたけど、たしかに時代は静かに変わっている。利益追求の物質文明社会が壊れ、父権家族がくずれ、人はこころの結びつきを求め、見えないものに目を向けるようになってきた気がする。
だからだろうか、こういうマダムたち女性や、しなやかな女性の感性を合わせもったリーダーたちがいたるところで現れているのは。
トップが女性に座ると、どうも男まさりで、威圧感があってバリバリの人が多くて私は苦手だったけど、彼女たちは初対面の人でも打ち解けさせる穏やかさと安心感がある。雑用でもなんでも自分が率先して動くから、大きな声を張り上げなくても人は付いてくるし、なんとかしてあげようと周囲が動いてくれるんだろうな。
今日も、このマダムと取材で話し込んでしまったけど、こういう人と話していると言葉が少なくてすむ。言う前から言わんとすることがわかってくるからスイスイとしみ込んできて、楽しかったし、とても勉強になった。
今日も、とてもありがたい日でした。