迷い迷って…

最近ずっと迷っていることがある。悩むというほどではないものの、ずっと考えて、迷っていた。
田舎に居を移そうか、どうかを。
その理由1.1週間に2日しか仏様のお世話とお参りをできないこと。
その理由2.田舎がとてものびのびとして心地いいこと。
その理由3.2軒の維持がむずかしくなったこと。
などなど…かなあ?
迷っているのは、それが実現可能になってきたからでもある。
今、同居しているドイツ人が9月に帰る。Y子は引き続き残るのだけど、彼女の友人が一人暮らしをしたがっているので、シェアして住めばマンションを貸せるかもしれない。Y子ならきれいに使ってくれるし、それに気心がしれているので私が朝早い取材時などは泊まりも可能だ。
そうすれば、家賃をもらいながら古家の維持もできるかもしれないし、それになんと言っても田舎は金がかからないし…。田舎と言ってもここはほどよく便利だし、ほどよく山荘として孤立もしているし…。
そんなことをつらつら考えているたのだけど…ここに住むと得るものは多いけど、失うものはなんだろう?と考えてみた。
友人とちょっとお茶したり、チャリで映画に行ったり、デパートに行ったり、そういう利便さ?
いやいや、そんなことよりもっと大きいものがある。
それは金曜の夜に出かけていく、あのわくわくした気持ち。土曜日の朝、鳥の声に起こされてきて、やっぱ田舎はいいなあーと感じる新鮮さ。
逆にマンションに帰り、街の夜景や海岸の光を見て、ああ、都市のマンションもいいなあーと改めて実感するきもち。
田舎に毎日住むと、そういうものはすべて失われてしまう。
これって目に見えないことで、なんの利益にもならないみたいだけど、けっこう大きい要因だと思う。そういうものを体感したくて自分たちは、どんなに忙しくてもセッセと金曜の夜から出かけているのかもしれないもの。
これは失いたくないなあ。
そう考えると、ハンパな私らにはやっぱ二住生活がいちばんかもなあーという結論におちついた。
まあ、できるかぎり無理しない方法で維持していこうと思う。やさしい両親だったから週に一度くらいのお参りで許してくれるだろう。
最初のコンセプト通り、この山荘のような家をゲストハウスと遊びの家にして、自分たちだけでなく、みんなにも楽しんでもらうことがいちばんかな。


 
N氏夫妻がお参りに来て夕食を共に。 カメラマンT氏とライターI女子がお参りに。

みなさん多忙なところをありがとう!感謝、感謝です。