そして、迎えた日曜日

この日は以前から相方が叔父さんと約束していた、小麦刈りの手伝いの日。手伝う代わりに小麦を一表もらえる(笑)。
これぞ、田舎ならではの物々交換!
私も張り切り、朝5時起きで4人分の弁当作り。なんせイベント弁当なんか作ったのは始めてのこと。料理サイト見ながら計画立てて何とかカタチに仕上げた。
相方ももちろん、小麦刈りなんて初めてのこと。最初は叔父さんの作業を見学しながらだったが、マシン好きな相方のこと。すぐに叔父さんに代わって耕運機に乗ったらしい。得意げにコックピットの写真を送って来たりして、本人はほとんどガンダムでも動かしている気分だったらしい。
ツリアガリ(あ、これ大分弁ね)過ぎて、エンジンマックスでまっしぐらに畑を走ったら、草がからまって止まったんだと(笑)。
おまけに、畑を走っていて、ぬかるみにハマってネンザしたんだと(爆)。
そういや、草刈機初めて使ったときも、やり過ぎて確か山で足くじいたよなー。
それでも相方にとっては楽しかった農作業のようで、「毎週末、他の畑にも手伝いのバイトに行こうかな〜」だと。
コりないヤツだ…。

   
(美しきかな、初夏の小麦畑)     (これがコックピット。この後、暴走…)

   
(見よ!この労作弁当!味はともかく…) (開いた弁当は大好評だったとか?)


で、相方さんが山で芝刈りならず、畑で小麦刈りをしている頃、奥様はというと、もう誰も来ないだろうと、スナック食べながら思いっきり気を抜いて寝転んでDVDなんぞ見ていた…ところに、ピンポーン! 続いてガチャガチャとドアノブを回す音。
ダレやねん?と扉を開くと、なんとそこには…デザイン会社MのA社長とデザイナーGさん!!
多忙なお二方が日曜日に、わざわざお参りに来てくださった。
きれいな、やさしい色の花を抱えて。

   
 
このふたりは、父が亡くなった時も母の時も、心温まるメールと花を送ってくれたりと、いつも心使いをしてくれる。
今回もGさんが花を供えさせてほしいというので、ありがたくお受けし、住所を教えたのだが、まさか、ご本人たちがじきじき訪ねて来るとは思わず、本当にびっくりした!
でも、とてもとてもありがたかった。
失礼ながら、このふたり、私にとって仕事関係の人というよりも、勝手に友人の枠に入れている。だから、このサプライズ訪問につい浮き立って、申し訳ないけどお客様扱いを通り越して、日頃通さない茶の間まで通して、父の好きだった景色を見てもらい、家の中を案内し、その上、強引にも裏山まで登らせてしまった。
茶の間は、客続きや朝の弁当作りなどで、しっちゃかめっちゃかだったけど、このふたりならいっかーと勝手に通したのだけど、案の定、「この散らかりぐあいが心地いい」とか、私が作ったいなり寿司を出すと「デザイナーとして許せんほどカタチがめちゃめちゃやけど、うまいなー」とかいう、わけのわからんおホメ(?)の言葉をいただき、リラックスしてもらったようだ。
Gさんは以前に来たこともあるけど、A社長がこの茶の間にいることが、どうも不思議でならなかった。
私の見解では、実は彼はかなりシャイな人で、多分、人の家の訪問も苦手な人だと思う。ホームパーティーとかも苦手だろうな、という気がするので、いつも声を掛けそびれてしまうのだが、それだけに時間を割いて、足を延ばして、この家まで来てくれたことに本当にうれしく、感謝した。