病室と書斎

   
 (おかんの介護ベッド)     (兄が南米や中国とスカイプやするための書斎?)

母の住む東京の公団は武蔵野の森近く、太宰が心中した多摩川上水の側にある公団の1室にある。右の2分先に兄の棟、左2分先に孫の棟という恵まれた環境の中に、母は父亡き後の独立した小さな部屋を持っている。2DKの団地は老人用にリフォームされて、とても住み心地がいい。
ほんの数歩ですべてこと足りる。年を取るとこんなコンパクトな借家住まいが一番いいだろうなあ。
この部屋は父が他界して以来、兄が母に付き添い母の世話を焼き、毎晩寝泊りしている。今回、私が上京し、兄と交代したことで机を貸してもらえることになった。
隣の部屋に母の介護ベッド、その隣室に私の書斎コーナーを設けている。
今、母が寝たので、自分だけの部屋と時間になったのだけど、このこじんまりした部屋としんとした独り時間の中にいると、なんだか独身時代を思い出してしまった。
けっこう楽しい。相方もさぞ、独身を謳歌しているだろう。
…って、楽しんでばかりもいられない。これから仕事なんだけどね。このパターンは独身だろうが、主婦だろうがまったく変わらないなあ〜