まだ2月?

 
(北の庭には山茶花が真っ盛り)    (庭中に水仙がいっせいに)

気付かないうちに春の気配をチラチラ見せて、2月が訪れた。
毎年、2月が来れば「え?もう2月?この間、年が明けたばっかなのに〜」とぼやいていたけど、今年ばかりは…
え、まだ2月?
と思わず、口に突いてしまった。相方も同様らしく「一月長かったな〜」としみじみ。まるで半年も過ぎてしまったかのような公私ともに密度の濃い1月だった。
2月も同様かもしれない。今週は取材が3回。原稿アップが3つと、来週の中頃までに大物をごっそりアップ。来週後半からはなんと上海取材。次の週は東京行き。最後の週にはドイツから友人が帰国する。
まだ、見えている予定だけでこれだけ。私らのことだから、いつ突発的に何が入るかわからない。
突発的と言えば、先週末もそうだった。
風の強い土曜日。私は県北へのバスツアーに同行取材。相方は実家の掃除とゴミ捨て。
夕方にはふたりともヘトヘトになってマンションに帰り着いたけど、少し休んだけでやっぱり田舎に帰ろうと奮起。もっと力を奮い立たせて、帰る前に映画を見ようと、すべりこみセーフで「チェ」の「39歳の革命」を観に出かける。
中米、南米関係からか、ふたりとも「チェ」には、ちょっと思い入れがあって、「モーターサイクル・ダイアリー」の頃からドキュメンタリーまで、ずっとチェを追っているような気がする。 特に私は南米に住んでいた伯父がチェに会ったこともあるらしかったので気になっていた。それにデルトロ大好きだし、相方はスペイン語の勉強にもなるし(笑)。
革命に一番必要なものは?と聞かれて、チェが「愛だ」と答えたのが、とても伝わってきたリアルで美しい映画だったと思う。
映画を見て田舎にたどり着いたのは真夜中だったけど、それほど寒くもなく、翌日の日曜日は穏やかな小春日より。相方は姪の誕生祝にベーグルパン作りを、私は原稿書いて、ゆっくりのんびり過ごそう…と思ったけど、やっぱ、甘かった。
相方の友人家族から電話で遊びに行っていいか?とのこと。
もうしばらく「風の食卓」は休業だったはずなのに、急遽相方はパンを余分に焼くわ、またまた塩豚作るわ、おまけにケーキまで作り始めた。私は部屋作りや相方の手伝いなどで、たちまち忙しく動き回る。でも、さすがに慣れたもので大してあわてず、自然とそれぞれの役割を果たしていたような。
相方もサクっと初めてのケーキ作っちゃったし。
午後3時。遠路はるばる1時間半かけてやってきたご家族は可愛い女の子ふたり連れ(とびきり元気よく、思いっきりよくしゃべるし…)は、夕方まで相方の手作りパンとデザートを食べて、上の公園や馬場で遊んで喜んで帰って行った。
2月も早速、「友、遠方より来る」で始まった。人が来るの家は栄えるというけど、そう思うとありがたいことです。

(久々に焼いた大量のベーグル)(相方の新作はブランデーケーキ!)