ピザ窯デビュー!

3月に父の納骨をするとなれば、家族や知人と花見の宴となる。
そのときに相方のピザ窯は大活躍するはずである。いや、しなければならない。すでに、大勢にアナウンスしているのだから…(汗)
で、取り合えずというか、いよいよというか、ついにというか…この連休に、相方の友人たちを呼んでピザ窯のお披露目となった。
はたして、窯は使えるのか?!!
実は、私が東京に滞在している間、相方はひっそり一人で田舎ハウスに泊まりこみ、火入れと“お試し”のピザ焼きをしていたらしい。しかもそのピザは、興味がないことにはまったく無関心だけど、一旦興味を持つととことんハマるB型らしく、自ら研究して生地まで自分で作っていたという。
で、その結果はこれ…
    ↓
   
 (初の火入れ)              (まず焼き芋なんかして…)
どうも父親の知人からもらった耐火レンガが安物だったらしく、ボロボロとカケラが崩れ落ちたとか…。その上、鉄板に溶接していた補強部分もすべて落ちたとか…。

で、次はピザの準備。粉を練って発酵して、窯の中に…
  

おおっ!この通りピザは成功。
  

調子にノってパンも作ってみた…が、
  
火が強すぎて、まるコゲ!

これで、2日の土曜日に本番を迎えても大丈夫か?来るのは昔からの同年代仲間たち。なんと、子ども込みで総勢12人!みんなドライブがてら楽しんでくるらしい。
「ど、どうしよう〜、ピザをメインにしたくないよ〜」と自分で呼んでおいて、後でビビる相方。
ピザ窯デビューでピザをメインにしなくてどうするよ!
まあ、失敗は成功の母でもあるから、微調整をして慎重に火を扱えば、なんとかいけるんじゃないの、どうにかなるサ〜といつもの楽天的なフーフらしい結論に落ち着き、いよいよ翌日、その日を迎えることに。
しかし、子ども連れで泊まりになる組もいるというので、ピザの前にまずは冬支度だと金曜日夜中から田舎に行き、2人で部屋の準備にかかった。

夜11時。日頃は着くなりやれやれ…だが、座りもせず居間の寒さ対策にかかった。

まず畳をはずして、畳の下に隙間風防止のダンボールを敷いて…
  

厚い絨毯を敷いて、その下に断熱シートを敷き詰める。
  

おコタも入れて、これで冬支度万全! 寝たのは午前3時だったけど…
   

当日はポカポカの気候に、すばらしい秋晴れの日。
相方は朝から窯のチェックと薪集め。私は部屋の掃除。火入れをして、昼までに粉を練って生地を作らねばならない。一足早く相方の2人の男友達が助っ人に来てくれて、火入れを手伝ってくれたので、相方は生地作りに専念。
私はトッピング作り。もしピザが失敗した時のためにおむすびでもしようと、ひそかにご飯も炊いておく(笑)。
友人たちにも手伝わせて生地を何枚も作ってもらったが、こういう作業って日頃やることはないからか意外と喜んでやってくれた。
火も起こったようだし、ピザ生地もできたのでみんなが来る前に、後は焼くばかり。願わくば、レンガが上から落ちて来ませんように!
昼下がりから3時のおやつ時になると、子ども連れで続々到着。庭に設けたビッグテーブルとピザの匂いで、子どもたちは大はしゃぎ。幸いにもレンガは持ってくれ、一枚、また一枚と焼くうちに、生地作りも火の調節もだんだんと慣れてきた。
何とか成功して、おいしい!と大好評。いやあ〜ピザがメインになってよかった、よかった!
  
 (窯のフタも手作り)         (コゲることなく無事にピザ完成!)

何よりも嬉しかったのは、みんながこの家を気に入ってくれたことだ。
子どもたちを連れて裏山から公園までの散策に出かけたが、子どもたちにはトトロの森に踏み込むようで大興奮、大冒険となったよう。また、ぜひ来たいと言ってくれた。みんなにとっても遊び場になったよう。
思えば、まだ喪も明けてないうちのピザパーティだけど、自分の家でみんなが楽しんでいること、そして、子ども好き、イベント好きな父にとっては、何よりの供養になったような気がした。
お泊り組と夜まで飲み明かして、豊ないい休日が終わった。
翌日、生地を練って焼いた相方手作りのパンも成功したし…
  
(外パリパリ、内ほっこりの窯焼きパンはたいそううまいゾ!)