週末の大奮闘

AM6:00起床
こんなにも早く起床したのには理由がある。今日は朝から木こりのおじさんがやって来る日だから(笑)。
木こりのおじさんこと、ギャラリーのオーナー兼グラフィックデザイナーであり、週末ハウスの大先輩であるS氏が朝早く、森のアトリエに行くついでに我が家の森にチェインソー片手に立ち寄ってくれたのだ。
S氏は広大な森を買い取り、ギャラリーを建て、グラフィックだけでなく、森を美しく守り、人の流れを交えながら、風景と環境をも「デザイン」しているツワモノだ。
そのS氏が我が家の森に立ち寄ってくれたのは午前6:30。
実はその30分前から義父が犬4匹を連れて散歩の延長で遊びに来た。ハハは金曜日から泊まっていたので、淋しかったのか…と思いきや、同じ町の友人と焼肉をする約束をしていたので、犬を置いておくためだった。そんなことで、我が家は早朝から、犬はほえるわ、大きな話し声はするわ、チェインソーは響くわ…で、ご近所さんのアパートの住人には、ちょっと騒々しかったかもしれない。
S氏には、小径をふさいでいる風倒木をチェインソーで切ってもらったついでに、立ち枯れた木を2本の伐採もお願いした。小さそうに見えたチェインソーだったけど、なんのなんのみるみる間に切り倒してしまったのには驚き!倒したのはいいが、大変なのはその後。思う位置に倒れてくれず、側の木に引っ掛かった木の枝を落としたり、みんな(S氏と相方と私とハハ)でロープを引っ張り横倒しにしたり、動かしたり…の大作業。S氏はタイムリミットの8時半のぎりぎりまで枝を落とし、小さな丸太にするなどの作業をしてくれ、大助かり。感謝、感謝だった。
   
おかげで木々の間から光が差し込み、すっかり明るくなった。
木をバンバン伐採して、もっともっと光を入れ、森を生き返らせよう!と意気込んだものの、成果を見に来た近所のおばちゃんが(キュウリとトマトを手土産に)言うには、神さまを祀る場所はあまり光が入らない暗い森の方がいいのだという(おばちゃんのご主人は本物の木こりの人)。
そう言えば神社の森とか、暗いものなあー。どうも、伐採ではなく、枝を間引くあたりに留めていた方が良さそうだ。
枝を間引き、少しずつ時間をかけて、森を整えていけたらいいなと思う。
すでに森の小径は定着し、緑のトンネルができてイイ感じになって来た。以前のうっそうとして湿った暗い森の頃から比べると、風景があきらかに変わってきている。今後、相方は道に小石を敷き詰めたいらしいが、私とハハは木の葉を踏みしめて土の上を歩く方が楽しい!と反対している。
それに今回、自分でS氏のチェインソーを手にしたためか、道具好きの相方は、ますますチェインソーやナタなどを欲しくなって来たようだ。今のところ、相方の父親が電動チェインソーや発電機を持っているため、枝落としならそれで間に合うだろうと義父も言っているのだが、どうも手軽に持って行けるガソリンタイプのチェインソーを欲しいらしい。
とは言うもののS氏が帰ったとたん、相方はダウン。先週までの会社の1週間がハードワークだったため身体が思うように動かず、疲労しているみたいだった。週末も好きとは言え、かなりの奮闘ぶりだったものなあ。どうも、相方の辞書にほどほどという言葉がないらしい。
食い過ぎ、寝過ぎ、ゲームのし過ぎ、働き過ぎ…すべて“過ぎて”ダウンしてしまう。まあ、この1点集中主義は散漫力のある私からすれば、うらやましくもあるんだけどね。
で、相方には休んでもらって、私が引き継ぎ、先ほど切った木の片付けに山に上がりネコで薪を一ところに運ぶ作業を始める。珍しく汗だらだらで枝木を運び、丸太だけを残してアール状に並べたら、かわいい公園のような広場になった。
   
さすがに午後は爆睡!ふたりしてガーガーと昼寝している間に、次はハハが大奮闘(実は我が家ではこのヒトが一番体力がある)!
玄関前の枯れていた木を選定し、庭の草なのか、花なのかわからないほど伸び切っていた植物をすべて取り除いていた。ハハは新たに植えなおし、庭を再生したいという。
   
こうやってみんなの力を借りて、森も庭もゆっくりと生き返っている。
本当にありがたいことだ。同時に、この土地はとても幸せな土地だと思う。だから、たぶん、ここに来ると心地いいと感じるんだろうな。