街の我が家

  
今週はマンション。相方は「なんだか田舎の家からマンションに通っているみたいだ」というほど田舎に馴染んで来たようだが、私はマンションの我が家も大好き。と、いうか、こっちにも「気」をかけないとマンションの部屋が寂しそうに見えて、元気がなくなってしまう。元気がなくなるということは「気」がなくなるということ。住人によって、家の「気」は決まるのだと思う。
「気」つまり愛情をかけていない家は、ただ、雨つゆをしのぐだけの箱でしかなくなるし、居心地が悪いし、長居したくない。気をかけるというのは、何もピカピカにするというのでなく、「この家が好きだなー」と思う気持ちだと思う。
マンションにいると緑を飾りたくなるけど、それも、田舎の家に行ってわかった。ここは四方をコンクリートに囲まれているせいか「酸素」が欲しくなるんだ。田舎の家はまわりが緑だらけだから、わざわざ観葉樹を買ってまで飾ろうと思わないものなあ。
それで、この街の家の最近の変化としては仕事部屋を無くしたこと。以前は両親のテレビ部屋にしていたんだけど、その後、仕事部屋に戻し、この通りリッパな部屋ではあるんだけどね。
 
部屋が暗いせいか、最近、ほとんどここで仕事をすることはない。仕事は田舎の「緑の書斎」か、明るいリビングにノートPCを持ち込み居間のテーブルに資料を開いて、もっぱらここでやっている。となると大きな仕事机も無用になるので、人にあげることにした。
ここはゲストルームか書庫になると思う。
家を二つ持つとライフスタイルもいろいろ変化していくようで、なかなかおもしろいな、と思う。街と田舎、海辺と山辺、どちらに住むのではなく、二カ所を往復することが新鮮で豊かな気分になるんだな、きっと。これからどんな風に変化して行くのか、これもまた、楽しみ。