Kカメラマンのスタジオ

よく仕事で組むKカメラマンから、新しい事務所兼スタジオに移ったので一度遊びに来て下さい、という電話とハガキをもらっていたので、今日打ち合わせがてらに出かけて行った。
お土産にはオープンしたてのLoftで買った組み立て式のカレンダー。
美術をやっていた人なのでモノにはこだわるだろうな、と選ぶのが難しかったが、相方が「Kさんなら絶対にこうゆうのが好きだよ」と。確かに彼は少年っぽいところが残っている人だから、機能よりもこうゆう遊び心がある方がいいかもしれない。
色も難しかったけど、どうも、私の中では彼のイメージは赤だった。真っ赤ではなく、少しオレンジに近い赤。だから、その色にしたかったけど、外すとマズイので無難な白に赤と青のアクセントが入ったものにした。
そして、今日、道順を教えてもらって行ったスタジオは住宅街。彼のスタジオの表札がなかったら絶対に気付かなかった。
平屋の一戸建て。まるで、普通の家じゃん。どこが、スタジオなん?
でも、中に入ると全然違っていて驚いた。以前の住人の家具をそのまま残したという待合室から、リビングをぶち抜いて畳を剥ぎ、床にコンパネを張ったという広いワンフロア。レトロな雰囲気をそのまま残して、壁を塗り(彼は昔、左官をやっていたというからプロ並み!)、手を加え、モダンでおしゃれなリッパなスタジオに変身している。
しかも、メインカラーは私が想像したとおりの!カレンダーもとても喜んでくれた。
   
最初は、以前の住人が住んだままになって、ものすごく散らかって汚れていたという。それを家族総出で(両親、妻、娘2人)の6人で一気に片付けたのだというから頭が下がりマス。使わない荷物は捨てずに庭先にある離れの部屋に押し込めば、後はどう使っても改造してもいいという大家の条件で、家賃はなんと3万!
昔ながらのタイル張りのキッチンも、風呂も古いがリッパに健在。キッチンにガスがないけど、これはもう設置しないらしい。なぜなら、
「ここで料理までできたら、オレもう家に帰らんと思って(笑)」一人の時間と空間は想像以上にとても快適だったらしい。
「片付けるなら少しずつじゃダメだよ、一気に大勢でやる方が絶対に片付く」と彼からのアドバイス。改造に要した時間は約1週間。できないところは業者を入れて、後は自分たちでやって、かかった費用は約10万円くらいだったという。
うーーーん、参考になるな〜。やっぱ自分たちの労力を使えば、これくらいで上がるんだなー。
ここまでスタイリッシュにならなくても、せめてなんとか住み心地よくしたいから、ちょっと頑張ってみようという気になった。外国じゃペインティングパーティーとか言って、大勢で飲み食いしながらペンキ塗りをするっていうのがあるけど、人を集めれば確かに一気に行くかもしれない(そうゆうモノ好きがいればの話だけど…)。
人の部屋や住まい方、使い方ってとてもおもしろい。映画でもリビングやキッチンを見るのも大好きで、そこで食事してたりしているシーンが出るとわくわくする。
そんなもろもろのものを参考にしながら、作るうちの第2の住処。
どんな部屋で、どんな住み方になるのやら…?