料理の時間

「落ち着いて見てね」と、帰宅した相方から渡されたもの。
ジャーン!それは、会社で行われた健康診断結果表。
高脂血症、肝機能異常共に医者による管理が必要。尚かつ、肥満傾向につき、体重コントロールに留意を!
保険指導のコメントは夜食を控え、腹八分目の食事をし、動物性脂肪や揚げ物、糖分を控えること。夜食はする、腹いっぱい食う、肉大好き、甘いもの大好きの結果が、これだ。その上、運動はしない。
これは、私にも多いに責任がある。
仕事で神経も体もすり減らして帰宅する相方に、せめて好きなものでも、とつい肉を出し、甘いものを買っておくクセがついた。一応、肉料理のときはその3倍くらいの野菜と、甘いものも小出しに出すようにしているのだが、どうしても野菜は食べ残すし、甘い菓子は根こそぎ食ってしまう。病気になるとガマンが効かず、人一倍大騒ぎするクセに、目の前の欲望には弱い(まあ、それは私も同じだけど…)。それで少し厳しくすると周囲が同情を始める。相方をものすごく可愛がっている私の両親は特に、相方の親も同様だ。タチが悪いことに、相方が肥満傾向にあると言っても誰も信じないほど着やせするし、肌もきれいだし、顔色もすこぶるよく、一見して、まったく不健康には見えないことだ。
だけど、ヤツのヤバさは私だけが知っている!
少し動いても異常に消耗するし、食事後、一度バタンと倒れたら2度と起き上がれないほど疲れているし、決定的なのが、パンツ一枚になったときの腹の出方は尋常じゃない。だが、さすが夫婦だ。それは私の体にも同様に起こっている。何より体を動かすのが嫌いで、ごろごろダラダラも大好きな二人。私はケーキはダメだが、アイスクリームが大好きで炭水化物も大好きときている。ついに、私の腹も妊娠5ヶ月状態だ。二人で自分の腹を見せ合いながら、ほらほら…見てスゴイよと、互いにMごっこをしていたが、そんなのん気な状況じゃないことを、この健康診断結果は警告していた。
もう、これは心を鬼にするしかない!
取り合えずメインは魚にして、野菜は今まで以上に多めにし、甘いものの買い置きはしない。外食はなるべく控えること!ここまでが私のできることだ。
後は、隠れ食いしようが、運動をしまいが、これはもう自己責任ということにする。
で、ちょっと意識し始めたのが、この写真の料理。
  
って、エラソーに見せるほどもない焼いて切っただけの手間なし料理だけど…。
けど、これが手の込んだものよりけっこうおいしかったりして。メインがこれだけシンプルだと相方も野菜をよく食べてくれる。
それにしても驚いたのが、友人に紹介されて開いたサイトの「クックパッド」日本最大のクッキングサイトだと言うけど、まあ、主婦のパワーには頭が下がる。魚の名前を打ち込んだだけで、主婦たちのメニューが出るわ出るわ…いやースゴイぞ、これは!年だけ食った新米主婦には大助かり。
“食うことは生きる”ことだけど、このサイト見てると、なんだか、「楽しむこと」「愛すること」もプラスされているような気がする。しかも、作る本人が何より幸せそうに見えてくる。
料理は愛だというけど、義務や習慣で作るより、楽しんで作るのが、実は一番おいしいかもね。その上、腹が引っ込んで健康になれば、言うことないけど…