白熱のティータイム

実家と相方の母の日の祝いを済ませた後、久々に会う友人COCo宅にささやかな結婚祝いを持って訪ねた。
バリバリの霊感娘は少しやせて、きれいになっていた。部屋も相変わらずシンプルで雰囲気のある空間。だけど、テーブルの上に置かれたのは、国際政治学やら軍隊学やら、A4にびっしり書かれた英語のレポートやら…。彼女は今、ロンドン大学への課題と会社の仕事で娯楽のない日々を送っているとか。持参のケーキでお茶をしながら互いの近況などを話していうちに、微妙に彼女の変化に気づいた。
会社の営業でさまざまな人と交わっているせいか、勉学にいそしんでいるせいか、彼女はいい意味で人間っぽくなった。
「光と闇を行ったり来たりですよ」と話すが、人間的な幅は豊かに広がっていた。ますます冴えてきた霊感も以前のようにひけらかしたり、威圧的になったりするわけでなく、より自然体になっていた。
途中で相方が加わり、彼女の今の勉学の話になったが、彼女の学ぼうとしていることと、彼女自身が追求しようとしていることが同じなんだと納得した。そんな彼女のポジティブなエネルギーに感応したのか、相方を交えてのエンジニア論から、憲法論争から、世界の国々の話から、本や旅の話、スピリチュアルの話に至るまで、時間が過ぎるのを忘れてしまうほどティータイムは白熱し、夜まで続いた。それから外に繰り出し、食事をしに出かけたが、ここでもまた話が盛り上がった。
何がここまで盛り上がらせたのかというと、これはたぶん、3人の気持ちのいいエネルギーだっただろうと思う。
誰かの悪口も噂話も非難もジャッジもない。それぞれが、それぞれの話に耳を傾け、刺激を受け、吸収をし、自分の意見を交わしながら気づけば常に楽しく、建設的な話をしている。COCOも相方も、そして私も、それぞれにやっていることも、目指していることも違うが、自分にできることが、今の地球や世の中に反映していくというのは、まったく同じ気持ちだった。
こうゆう気持ちのいい時間を持ったとき、私はいつもの楽観的自分に戻ってしまう。
近未来に何が起こるかというムズカシイことは専門家や興味ある人々に任せておくことにしよう。
相方の言うように、私には私の仕事がある。友達や家族といい時間を過ごし、自分を幸せにすることだ。
そこから生まれたエネルギーが、地球にそそぐハチどりの1滴にでもなるかもしれないのだから、と。